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(回答先: 銀行による信用創造とは。 投稿者 張良 日時 2006 年 2 月 18 日 14:31:10)
このところ健康体になりましたので、また書かさせていただきます。
張良さん> 預り証そのものはただの紙切れだが、金細工師の許に硬貨が安全に保管されている限り、預り証とそれが代表する硬貨は等価である。こうして預り証貨幣が生まれた。
この辺のことは私も読んでおります。ただここでは物としてのキンが存在をしているわけです。そして何よりもまず最初に遊休の資金が銀行に預けられたという点です。
銀行が最初の貸し出しから始まったのではなく資産家が遊んでいる金を銀行に預けたということです。銀行はそこで預かりましたということで預金証書に金額の印字を打ちます。そして資産家から預かった預金の利子を生み出さなくてはなりません、そこで銀行は資金を必要としている人に預かった時の金利を超えた利息を借り手に要求します。次が借りての問題となります。以下の文
縄文ビト“………事業者が一千万円を必要とした時、其の事業者は多分設備資金等で機械なり何なりを購入する資金として使い、銀行には1円たりとも預金はしないでしょう。預金をする位であれば最初から預金に回すつもりで高い利息をつけてまで余分な借り入れを行わないと考えますが。………”
張良さん> 其の通りです。しかし購入代金は、当の機械設備等を販売した業者の手に渡り、其の業者の取引銀行に入金されることでしょう。つまり、特定の銀行だけで考えるのではなく銀行業界全体で考えれば、事態は変わらないという訳です。
>機械設備等を販売した業者の手に渡り、其の業者の取引銀行に入金されることでしょう。
ここいら変が信用創造の問題点だと考えます、まず第一、業者の手に渡った金額は、仕入先に支払われます。ここでは業者は機械販売を仲介した利益としていくばくかの資金が残りますが現在社会ではそれはささやかなものです。何分にも競争が激しく付加価値の高い労働にはならないからです。
別の話になりますが、現在の情報社会ではインターネットを利用した業者が高い利益を得ている、それは労働を売っているのではなく情報を売っているからだといわれていますが、私はまだ競争が入らない分野、もしくは特許等で無競争の状態からくる付加価値の高い労働を売っているだけだと考えています。
また前の話に戻りますが。業者が仕入先に支払った業者の利益分を除いた金額はその機械を製造した製造業者に渡ったとしても、それはまた製造業者の部品購入。製造するための人件費・諸々の資金に消えて行きます。また次の製造業者のために部品を作っている部品業者にしても、人件費その他に消えて行き、業者が出した利益として銀行に還流されてくる金額は非常に少ないものと考えます。
このように考えますと銀行に預金されてくる金額は誰かがどこかで生み出してきた遊休資金が銀行に入り、銀行がその内の準備金として10パーセントだけを残し貸し出している。
決して貸し出された金が銀行に戻り、またその内の90パーセントを貸し出しに回すという信用創造という話は短絡的な考え方であり、本来の真実を隠しているという気がいたしますが。
本当に重要な問題は過去にも現在にも遊休資金がどこから生み出されてくるのかということではないでしょうか。現在言われているような信用創造といえるのかということです。
話はどんどん深くなりますが。またお願いいたします。