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有意義な議論をさせて頂いたと感謝しております。
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投稿者 張良 日時 2006 年 2 月 08 日 21:16:40: YeLj0JQdWAK.A
 

(回答先: 提案:この辺で終息させましょう。 投稿者 如往 日時 2006 年 2 月 06 日 09:14:30)

如往さん、こんにちわ。ご提案を受け入れて、終息と致しましょう。有意義な議論をさせて頂いたと感謝しております。

では、最後のレスという事で、二三申し添えます。


“………システムとしての“天皇”は実質的には既に歴史的(政治的)役割を終えている………”

其の点に異論はありません。応仁の乱以後、京都という街が寂れ行くのと並行して、システムとしては自然消滅へ向ったものと思います。其の天皇を再び政治の世界へと呼び戻したのは織田信長と言われていますが、決してシステムとして復活したのではなく、システムの意匠としてに過ぎなかったと思います。

其の事は、江戸時代はもちろん、幕末から維新への変革期においても、名分としての正統性を示す「玉」に過ぎないという意味で、何ら変わりないものと思います。

王政復古は、文明開化と表裏であることにその欺瞞性は明瞭です。実は、王政復古でも何でもなかったのです。薩長藩閥政治を覆い隠す為の、目晦ましの装置でした。今日に至るまでの、天皇を巡る混乱は、其の事に原因すると思います。

幕藩体制を打破した後、四民平等を掲げ、人々の立身出世を煽る事で、近代国家形成のエネルギーを引き出した維新政府は、体制維持の為の意匠として天皇制を再構築したのです。加えるに和魂洋才は、人々を奉仕させるイデオロギーでした。

しかし、そうした目晦ましの装置が、敗戦に至るまでの日本人に何故作用し得たのか。此処に、システムとしてではなく意匠としての【天皇】を考えざるを得ない理由があります。それを欺瞞・幻想と指摘するだけで、事は解決するのでしょうか。何故私達は騙されるのか。何故幻想に酔い痴れるのか。私の自問自答です。


“………“天皇”というcontextによって日本及び世界を再構成しようとする試みは殆んど無益………”

再構成すべきは、人間(特に、主体)だと思っています。


“………地球のありとあらゆる素材を加工して自らの生存に利することを許可されていると、自分達はそうした権利を賦与されていると教え込まれて形成された信念の権化とも目される彼らの行動様式と世界の人々の何(リアリティ)が対立するのかを見極める必要があります。………”

金銭は、其の所有者に自由を齎します。そして自由を、人間の本性として全面的に肯定する時、ジョージ・ブッシュが生まれます。自由の観念に魅入られた人々は、金銭を求め、金銭の蓄積を目指します。神の与え給うた侵すべからざる権利として。

自由を求める万人の万人に対する闘いが地上を覆うこととなります。しかし、自由とは何か。暴力です。自らの存在基盤たる地球すら破壊する暴力です。観念に魅入られた狂気は、他者を破壊し尽くすことで自ら破滅へと落ちて行きます。


“………しかしながら、専ら抽象化に向かうことが必ずしも彼らに特有な行動様式ではなく、我々の本性にも含み持つものであることを肝に銘じて対処していくことが肝要でしょう。彼らの衝動を鎮めることは我々人間の生存欲求抑制の問題に対峙していく過程でもあるのです。まさしく自問自答を繰り返していかなければなりません。………”

仰る通りだと思います。


“………張良さんの誠実さ溢れる真摯な対応は十分賞賛されるべきものだと思っています。………”

身に余るお言葉に、ウキウキしてしまいます。如往さんこそ、辛抱強くお付き合い戴き有難うございました。


 また、お会い致しましょう。

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