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(回答先: それには地球経営の視点に立つことが要諦となるでしょう。 投稿者 如往 日時 2006 年 1 月 15 日 04:04:53)
空想家にして救い難い理想主義者たる如往さん、こんにちわ。
“………もし母性的原理（女性原理）が日本的なものの器質を貫いているとするならば、それは父性的原理（男性原理）に偏って運行されているグロ−バリズムの熾烈さを緩和し、あるいはポスト・グローバリズムの地球世界を形成していくための指導的原理になるかも知れない………”
此処には、北一輝のような父性原理とは違うとしても、天照大御神に遡る高天原の世界に日本の精神を見出だそうとする皇国史観の片鱗が煌いていると感ずるのは私の妄想でしょうか。
“………世界が母性的原理で導かれるような私の夢想が万が一の確率で現実になるとき、やがて“日本”はユーラシア大陸の東端の日本列島だけではなく、掛け替えのないものとして地球に遍く存在することになるでしょう。………”
無くなりつつある日本は、実は無くなるのでなく、世界そのものとなる訳ですね。そしてその時、父性原理の天皇とは異なる母性的世界が現出する。
日本を問う為に天皇を問い、天皇を問うことで自分自身を見極めたい私の漠然たる想いも、如往さんの“…夢想…”とさして遠くない所に在るつもりです。違いがあるとすれば、私が空想家でも救い難い理想主義者でもないことです。
チェ・ゲバラについて多くは知りませんが、尊敬すべき人だと思っています。彼の言葉を頂戴する資格は、ただの理屈屋に過ぎぬ私にはありません。
では、現実的議論を。
“………解体すべきものは戦前社会の残滓的遺物に外ならず、肯定しつつも再点検すべきものは、すなわち戦後民主主義によってもたらされたもの（＝日本国憲法、教育制度、農地改革等）だと考えています。………”
昨年の9･11総選挙が小泉自民党の圧勝で終わるまでは、似たような事を考えておりました。しかし、事態は一変しました。と言うより、戦後日本の政治の実態が露になってきました。戦後の日本が今日に至るまでアメリカの保護国に他ならず、しかもグローバル化の一環として、更なる属国化が目指されているという事実です。
そう思って見れば、戦後民主主義のもたらしたものとは、実のところ、上げ底の土産物に近いものではなかったでしょうか。期待したほどの内容でもなく、包装だけが気の利いた舶来品です。そして、それらも今や、戦前社会の残滓的遺物と共に解体･変質へ向っています。
農地改革の生み出した小規模自営農民こそ自民党政治の基盤だったのですが、それさえも農政の大転換によって消滅へ向うことでしょう。教育制度は確かに民主化されたとは言え、明治以来の学校制度が概ね生き続けたことに違いはありませんでしたし、皇民教育に替わる公民教育も、子供の権利を尊重しているとは言い難いものです。そして、日本国憲法は棚上げ状態に置かれたことで生き延びることが出来たようなものですが、それも何時まで持つのか分かりません。
“………世界に類例のない平和憲法である日本国憲法を民定憲法の本義に準じて捉え直すこと、文科省から自立するべく教育改革を行うこと、従来の農協に替わる独自性の強い農業協同組合を設立し育成すること等の改革への新たなコッミトメントが求められることは言うまでもありません。そして、その延長線上に、日本人が地球にたいし、世界にたいし呈示すべき答えが潜んでいるのではないでしょうか………”
全く同感です。しかし、其の事を可能にするのはどのような政治行動でしょうか。若し、効果的な政治行動が生み出されなければ、戦後民主主義は確実に終わりを迎えるでしょう。もともとUSによって与えられた戦後民主主義ですから、USによって持ち去られても仕方がないとも言えますが、それならそれでも構いません。自前の民主主義を作り上げるチャンスではありませんか。
現時点で想定する穏健な市民革命は、権力の打倒･奪取を目指すというよりは（おそらくそれは不可能だから）、既成権力への下からの圧力となる市民権力機構を作り出す事、言い換えれば、二重権力の形成です。もっと穏やかな言い方をすれば、直接民主主義のより強力な回路を、既存の政治機構に付加する事です。
如何でしょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。