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(回答先: 今ならまだ存在している日本をどうしたらよいのでしょうか。 投稿者 張良 日時 2006 年 1 月 13 日 21:46:58)
張良さん、こんにちは。
＞妄想です。私は決して「戦前社会を構成していた“幻想”」の再生を願っているのではありません。天皇の意味を問うのは、如往さんの仰る検証と総括とに欠かせない、避けて通ることの出来ない難問だとの思いからです。
グローバル化＝法制的貨幣を基軸媒体とした統治（洗脳と支配）の進行に危機感を覚え、それを解決するための方策や可能性をベーシック・インカムの制度に展望し、しかし施行にあたっては、例えば日本には天皇の裁可を以ってする外には何事も実現化への途が拓かれることはないだろうとする特異な思潮もあり、それが密かに張良さんが懐いている結論ではないかと憶測をしていました。そして、それは過去には北一輝の、現代では小室直樹の「想い」に一脈通じるものがあるような気がしていましたが、どうやら私の勇み足であったようです。けれども、徒に危機感を煽るだけで一向に克服すべき方法を探究しようとしない、例えば日本会議の面々に比べれば、張良さんの問題意識の在り方は十分尊敬に値すると思っています。
＞肯定し再点検すべき戦後社会とは、どのようなものを指して仰っているのか解説していただければ幸いです。
解体すべきものは戦前社会の残滓的遺物に外ならず、肯定しつつも再点検すべきものは、すなわち戦後民主主義によってもたらされたもの（＝日本国憲法、教育制度、農地改革等）だと考えています。USの思惑や占領政策の目論見は別にしても、その殆んどがUSから与えられた答えには変わりありませんし、たとえ返還を迫られても今更突っ返すことはできぬ相談でしょう。
一体誰から与えられたのか、他ならぬそれ等は地球から世界から与えられたもので、USはその橋渡し役をなしたに過ぎないと受けとめてもよいのではないでしょうか。しかし、それと引き換えに、世界に類例のない平和憲法である日本国憲法を民定憲法の本義に準じて捉え直すこと、文科省から自立するべく教育改革を行うこと、従来の農協に替わる独自性の強い農業協同組合を設立し育成すること等の改革への新たなコッミトメントが求められることは言うまでもありません。そして、その延長線上に、日本人が地球にたいし、世界にたいし呈示すべき答えが潜んでいるのではないでしょうか。さらに、もしかするとそうした真摯に探究しようとする姿勢それ自体が一国のことに限らず世界が模範とするような解答になるのかも知れませんし、否、むしろ先ずはそうなるべく我々は最大限の努力を払うべきだと思います。
＞そして今や、外部世界は既に外部ではなくなりつつあります。グローバル化です。日本も日本でなくなりつつあるということでしょう。ならば私達は、どのような地球社会を構想したら良いのでしょうか。あるいは、今ならまだ存在している日本をどうしたらよいのでしょうか。そうした問題意識からする穏健な市民革命です。
これからの地球社会を構想しようとする場合、果たして従来の日本的なもので再構成することが可能かどうかは判断がつきかねますが、もし母性的原理（女性原理）が日本的なものの器質を貫いているとするならば、それは父性的原理（男性原理）に偏って運行されているグロ−バリズムの熾烈さを緩和し、あるいはポスト・グローバリズムの地球世界を形成していくための指導的原理になるかも知れないと夢想しています。夢のまた夢、確かにそうかも知れません。けれども、世界が母性的原理で導かれるような私の夢想が万が一の確率で現実になるとき、やがて“日本”はユーラシア大陸の東端の日本列島だけではなく、掛け替えのないものとして地球に遍く存在することになるでしょう。
下記は草加耕介さんのサイト「旗旗」http://hatahata.mods.jp/index.phpの冒頭に掲げられているもので、私の好きなフレイズの一つですが、張良さんに捧げたく思います。（張良さんには既知のことであるかも知れませんが．．．。）
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もし我々が空想家のようだと言われるならば
救い難い理想主義者だと言われるならば
できもしないことを考えていると言われるならば
何千回でも答えよう、「その通りだ」と。
−チェ・ゲバラの言葉より−
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また、会いましょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。