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「自衛」の強弁は負け犬の遠吠えに過ぎぬでしょう。
http://www.asyura2.com/0510/dispute22/msg/535.html
投稿者 如往 日時 2006 年 1 月 08 日 13:39:47: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 回答であります。 投稿者 東条英機 日時 2006 年 1 月 06 日 22:40:09)

 
 東条英機さん、こんにちは、レスをありがとうございます。


 さて、『またしても』の意味するところは、15年戦争を総括する際に後から取ってつけたように「自衛」や「解放」を叫ぶのではなくて、例えば石原莞爾が説いたようにUSとの最終戦争論を持ち出すことの方が、余程天晴れだとの思いからです。石原莞爾流に15年戦争を概括すれば、欧米にたいしては帝国主義国家間の覇権をめぐる争いへの遅まきながらの「参画」、アジアにたいしては戦争遂行のための資源確保や橋頭堡設営のための「侵略」といった二つの側面から成り、「自衛」や「解放」はその派生物に過ぎません。

 >申し訳ありません。米国の環太平洋戦略というものが何なのか知りません。興味もないし。ただ、米国が何故日本にあのような苛酷な要求をしてきたのか。これは、日本があまりにも見事に満州国を建国してしまって大陸の利権に関して米国が大きく出遅れてしまったからだと思います。白人の皆様は昔から自分の思い通りにならないと、とたんに自分たちがつくったルールを改変しがちですから。

 ところで、『またしても』のさらなる意味は、愛国派(?)諸氏には「自衛」や「解放」を持ち出すまでに日本が開戦に到るまでの経緯について臆見に囚われず、先ずは“独自で”もっと深く当時の世界情勢や政治史を読み解いて欲しいとの願いからです。
 西米戦争(1898)を契機として英・仏・蘭に出遅れていたUSもアジアにおけるプレゼンスを確保しようと画策しましたが、新渡戸稲造の『武士道』を評価していたテオドア・ローズベルト米国大統領(在任1901〜1909)以来、USは日本を植民地化することよりはむしろアジアの拠点として、さらには対ロシア政策としての満州国建設を容認しつつも日本独自のアジア進出を牽制しながら、内々では当時の中国と同様に同盟国候補と見ていたのではないでしょうか。
 しかしながら、英国による再三の参戦要請とは関係なく、USにとっては何よりも日本の南進政策が問題であったのです。ハル・ノートはその名の如く交渉案なのであって、単なる叩き台あるいはブラフであることが読めなかった軍部主体の外交的折衝力の限界をそこに見ることができると思量します。
 
 また、会いましょう。

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