★阿修羅♪ > 議論22 > 447.html
 ★阿修羅♪
あるいは、如往さんの仰る“…「メディア身体への転位」…”がそれなのかもしれませんが。
http://www.asyura2.com/0510/dispute22/msg/447.html
投稿者 張良 日時 2005 年 12 月 18 日 14:17:08: YeLj0JQdWAK.A
 

(回答先: 自問自答=試行 投稿者 如往 日時 2005 年 12 月 18 日 10:04:58)

如往さん、丁寧なご説明に感謝いたします。「覚有情」をメルクマールにとのこと、敬意を表します。如往さんの「自問自答=試行」が其の実践なのだなと理解いたしました。文字どおりの、斯くの如く往く、ですね。

(引用)………今のところ「メディア身体への転位」の顕現として日本人(主に雄的存在)は地球世界に飛翔し、彼の地にてmissionを受け取ること以外には手にするべきモメントはないのではと想っています。「メディア身体」にとって自問自答が意味するものはこのような未来に向けてのtrialに外ならないのです。………(以上、引用)

近頃では、日本社会においても地球世界に飛翔しようとする若者が目立ってきたように思います。先日のイラクに関わる事件もそうでしたし、私の身近にもアフリカや東南アジアなどの海外に目を向け、支援・援助の実践と共に其のあり方を再考しようとの活動があります。如往さんの“…後輩達…”は、確実に現われつつあるようです。

そうした“…trial…”の中から、日本のあるべき姿も見えてくるものとのご見解に異論はありません。そして既に、其の兆しもあるようです。日本政府の行う対外援助のあり方を問い直すNGOの動きや、市民参加の支援活動による日本社会の捉え直しなど、少しずつですが始まっています。いや、このあたりのことは如往さんの方がお詳しいでしょう。

在日米軍と自衛隊そして憲法9条をめぐる平和の議論も、以上のような“…trial…”に裏打ちされたものでなければ本物にはなり得ないだろうと思います。にも拘わらず、と言うより、だからこそ、穏健な市民革命が必要ではないかと思います。どんな些細なものであれ革命は、革命に立ち上がる人々自身の変革無くして有り得ません。今、日本に暮らす人々は自己変革を迫られているものと思います。

社会的な意味を含む自己変革の契機としては、先ず、現実生活や政治の課題があると思いますが、より精神的・文化的な意味において自我や天皇に付いての議論は避けて通れないと思います。西欧的自我を日本人が自らのものにし得ていないというのは其のとおりでしょうが、日本社会に生活してきた者の自我は、日本社会の実態から生まれるものと思います。

西欧的自我が、キリスト教や神との対峙から生まれたとすれば、日本に於いては、天皇や八百万の神との対峙は避けられないのではないかと思います。天皇と言っても、明治憲法の天皇に限る訳でないのは勿論です。早い話、自我を教科書で学ぶことは出来ないと思います。“…退行を繰り返す愚をおかすこと…”にならない為にも、一度明確な意識化が必要と思います。

ところで仏教では、実体としての我の存在はこれを否定しています。西欧的自我が内なる神に過ぎないのだとすれば、東洋に於いては既に2500年前、そうしたものを迷いと断じています。しかし、デカルト的自我については未だに議論が有り、決して内なる神の謂いではないと受け止めています。あるいは、仏性と言うに近いものかと考えたりもします。

日本社会に暮らす人々の仏性は、どのように自覚され理念化されるのか。いまだ西欧的自我に目覚め得ないとしても、そうした理念化の妨げにはなるまいというふうに思っています。自覚に至る道は、それぞれであるということです。あるいは、如往さんの仰る“…「メディア身体への転位」…”がそれなのかもしれませんが。

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 議論22掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。