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(回答先: Re: ベーシックインカム(基礎所得論)は、未来に希望をもたらすか。 投稿者 姫 日時 2005 年 11 月 30 日 11:57:41)
姫さん、レス有難うございます。たいした議論は出来ませんが、宜しくお付き合い下さい。
ブログ、拝見しました。発想や御志には共感いたしますが、経済議論は良く分かりませんでした。
姫さんの問題意識と噛み合うかどうか分かりませんが、私の関心の中心にあるのは貨幣現象の質的転換という事態です。ドルと金の兌換が停止された1971年以降、古典的な意味での貨幣は消滅したのではないかという着想です。 参考:「改めて、グローバル化とは何か?」(http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/372.html)
「貨幣が消滅して通貨が残った」のだとすれば、資本主義の大原則たる利潤の追求と資本の蓄積もまた、その意義を変質させたのではないか。何故なら、貨幣とはそれ自体が有用物であり、その蓄積は富の蓄積を意味していたが、通貨とは要するに無利子の債権に過ぎず、その蓄積が富の蓄積である確かな保証は無いからです。
つまりは、資本主義そのものの変質を意味することになります。変質した資本主義においては、通貨政策がおそらくは決定的な意味を持つことでしょう。通貨の供給をどのような仕方で行うかが、一国の経済を左右することになるのではないか。このことは、今日の基軸通貨たるドルがどのような仕方で発行され流通し、発行主体たる連邦準備銀行とアメリカ政府にどれほどの利益をもたらしているかを考えれば、自ずと思い至ることでもあるでしょう。
ベーシックインカムを通貨発行に伴う制度と考えることで、21世紀の経済システムを構想できないかと思うのですが。如何でしょう?