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(回答先: 菊と刀の弁証法 投稿者 デラシネ 日時 2005 年 11 月 04 日 07:44:18)
NHKの朝のドラマで有名な「おしん」の主人公と同世代だった祖母によると、当時の女性の結婚適齢期は13〜20歳だったそうだ。
「私は22歳で結婚したけど、『行き遅れ』と呼ばれたもんだ」そうな。
だから大概の子供は小学校卒業と共に「丁稚奉公」として働く為に社会に出て行く。中学校に行けるのはよぽどの金持ちだけだった。
戦後の、俺の両親の世代になると中卒で就職するのが主流になる。山奥の猟師の出だった俺のオフクロは、家の命令で、京都の街にある呉服問屋で住み込みの女仕(「おなごし」。今で言う「メイド」)をしていた。
当時の慣習として、働くだけでなく「行儀見習い」や「花嫁修業」の意味もあったらしい。そして22歳の時に、これまた親の命令で俺の父親と結婚した。
その子供である俺の世代で、やっと高卒が主流になる。つまり、それだけ社会に出るのが遅くなると言う事だ。祖母が13歳で憶えた礼儀作法を、孫の世代は19歳で習うのだから。
そして、祖母から数えて”ひ孫”に当たる今の世代では、大学進学が当たり前になっている。100年ほど前は13歳の子供に要求された態度や礼儀作法を、20歳の大人が知らないのが今の状況だ。
会社で大学生のアルバイトを使っていた頃、高校生レベルの会話や判断に「ガキじゃねーだろ。イイ年した大人がナニ考えてんだ」と怒っていたけど、多分、新入社員の頃の俺に対して、両親の世代の上司達も同じようにボヤいていたに違いない。
>自分と相手の意見の正当性をめぐって感情的なやりとりが延々と継続されるだけで、合理的な論拠に照らして合意に至ることがほとんどない。
デラシネ氏の意図するところとはズレるかも知れないが、上記の指摘は別に日本社会特有のものではなく、難しい言葉を覚えた小学生が、言葉の意味やニュアンスを理解しないまま並べているだけのように思える。
言葉の順序は合っているから一応会話は成立するが、まるっきり「ガキの会話」で意味が通っていない。
本当の意味が分かっていないからそれを補おうとしてイメージ的なものや感情的な表現が混ざり、更に、その感情的な表現で相手を打ち負かそうとするから余計に会話が混乱して来る。
今の日本人がうまくコミュニケーションを成立させる事が出来ないのは、社会に出る年齢が遅い為に、集団の中で自分の立場を示し、会話と行動によって自分の意思を相手に伝える訓練が不足しているからではないだろうか?