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(回答先: ほっとこうと思いましたが、若干、問題がありそうなので・・。 投稿者 デラシネ 日時 2005 年 10 月 27 日 06:35:00)
せっかく一鍼さんから、自制しなさい、というお言葉を頂いたので、とりあえず、怒りを鎮め、生理的な条件を良くするのに、二日かかりました。でも、間違ったことは間違ったことなので、正しておきます。
デラシネさん、おべんきょされるのはいいことなんですが、現実との照合は、もっと、慎重に、ね。でないと、空回りします。
精神病気質、精神病質、は比較的高率に見られますが、妄想を信じ込める人(精神病)は、そうはいらっしゃいません。おそらく、あなたが、生きて生活するなかで、このようなサイバーな場所を含めても、(病院、医療機関に常時足場を持つ人以外では)ほんまもんの病人さんに遭遇する確率は、かなり低いです。ですから、本で読んだ知識を、無理やり振り回すと、“誤診”する確率がメチャクチャ高いです。めったに無い病気を見つけたように思って、あ、これは教科書(本でもいい)で読んだあの病気ではないか!?って、飛びつきたくなるのは、成り立ての医者では一度ぐらい経験があるはず、臨床経験が無い間ほど、犯し易いパターンです。現実には、よく見る事象であることがほとんどです。統計的に当たり前なんですが、それに近い。
翻って、ちょこっとだけ、感想を言わせてください。あなたは、酔っ払いさんのケはありそうですね。酔っ払いは、非常に頻度の高い“病状”(依存症とは言ってませんよ)なので、あながち間違いでもないでしょう(笑)。いつも酔ってるわけにはいかないでしょうから、どこまでそうなのか(ご自分でも何度も繰り返し自分は酒飲みだと、豪語されていますので無根拠で無いという程度です。)わかりませんが、その、自制心の無い応答が、アルコールの影響下でなされたというなら、納得できる。ヨッパさんには、よく遭遇するので、思い当たったのです。すんなり、理解できる。これは、自分の患者さんと引き比べているのだから、私としては許容範囲だ、という意思表示でもあります。だから、どうだ、といっているわけではありません。ただ、そういう時は、理屈を言っても通じない、ことは日常的にも、よく経験されることです。
自制心のない、とは、それで相手を傷つける可能性を視野に入れていない、ことを指します。以前にも、同様の感想を持ったことがあるので(親が悪いと子供が悪くなることが必定といった投稿、この場合相手とは、子供の方を指します)、今回も、またか、と受け止めています。ネットだ、という甘えがあるのかもしれませんが。
私の患者さん、というのは、(常識的な言葉遣いをしなかったのは悪かったですが。)医師法に「如何なる人も、その診療を拒否してはならない」とあり、医師でいる限り、どんな人もー行路病者(浮浪者さん)も、犯罪者も、やくざも、患者として現れた限り、求められれば治療を拒むのは法律に違反する。その意味で、日本にいる人、全てが患者として可能性を持っているのであり、いつ何時でも、求められればそれに応えなければならない、ということ。(あなたは、属性の一つと仰ったが、そんな甘いものではない。)あなたが、対立する枠組みとして見て居られる、日本と、あなたの在住する国(外国)との対比においては、日本に住む住人が社会環境の環境の外国と比べれば地域差はあっても類似点を多く有することから、私の実際の「患者さん」が有する諸特徴を兼ね備えた一群の人々を、あなたのいう「生の色褪せた人々」という範疇に納めることは、充分可能である、という判断から、一言で「私の患者さん」と言う、ちょっと、エキセントリックな表現をしてみました。そこまで、説明せな、アカンか。
この前提を理解して頂いて、本題に入るのですが、書かれてあることは単純です。
「片目を失って、さらにもう片方の視力までも、怪我で悪くして、それでも、家族と自分の生活を立て直そうと、必死に戦っているあの人。五度、六度と手術を受けるも、何とか、失明を免れれる、という結果であるのに、笑顔で受け答えしてくれ、私の心まで明るくしてくれるあの人。いつも、笑顔の美しい、言葉は殆ど通じないのに、その心に思いやりしか見出せないようなおばあちゃん。あのひと、このひと、必死に生きてる人たちの生が、色褪せている、なんて、誰に言っていい筈があるでしょう。」