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(回答先: Re: 「終末医療」は健康保険制度赤字や財政不如意のなかで突き出された政策ということが問題 投稿者 町医者 日時 2005 年 10 月 16 日 01:27:08)
町医者さん、レスありがとうございます。
達観できない俗人ですから、私も生に執着して醜態を晒す可能性があると思っています(笑)。
>できれば、外泊を許可して、好きな女を抱かせる・タバコを許可する・今わの際に飲
>酒を飲ませるなどしてあげられるといいですが、チーム医療の観点から、他の医師・
>看護士などからの反対などもあり、現実的にはまだまだ難しいです。
生を絶対的な善とする思潮が多数派だと思いますから、たとえ一日でも一時間でも長く生きさせることを優先した判断に傾くことは理解できます。
このへんの問題は、死生観の変容に期待するのではなく、自由を求める患者の運動(ワガママな主張)によって解決するしかないのかもしれません。
>>「終末医療」問題の基本は、医療そのものではなく、死に向かう身内を看取る家族
>>をどうサポートするかにあると思っています。
>第一に患者をどうサポートするかをすべてに優先すべきです。でも、家族の受けを良
>くしてないといけないのも事実。死人に口無しで、後日訴訟を起こしかねないのは家
>族だからです。
町医者さんから「患者第一」という言葉をいただき喜んでいます。
国策としては金銭面を含めて看取る家族のサポートを何より考えるべきだと思っていますが、医師には患者を何より優先してもらいたいと思っているからです。
(死にゆくさいには、少しでも家族から暖かい目で看取られたいと思い、経済的負担もかけたくないと思っている人が多いのではないでしょうか)
医療訴訟はたいへんですねとしか言いようがありません。
(個人的には、悪意や低レベルのミスでなければ、そのような医者にかかってしまったのも天命だと思うので恨んだり非難したりしません(笑))
>患者が癌末期で苦しんでるのに、農作物の収穫までは葬式などする暇もないから、な
>んとかして死なさないで欲しいとか言われる事もありました。悩みました。結局延命
>策をとってしまいました。家族が自分を訴えなくとも自分を自分で苛めましたが、、。
そのような問題も、死に向かう身内を看取る家族をどうサポートするかに含まれるものです。
延命処置をされたことは、現実をうまく収めたと思われたらいいのではないでしょうか。
姥捨て山に自ら行った人もいるようですから、その方も、自分の延命で農作業の邪魔にならなかったことで少々苦しんでも恨んではいないはずです。
町医者さんには私の終末も看取って欲しいとちょっぴり思っています。