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(回答先: 「終末医療」は健康保険制度赤字や財政不如意のなかで突き出された政策ということが問題 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 15 日 17:15:01)
さすがです。患者がみんなあっしらさんの様に生死感が確立された御仁だけなら、医者の仕事はいかに、患者の望む死に向けてコーディネートする技術が有るかに尽きます。
ただ、老いて、或いは病気で気が弱くなって、或いは認知症も合併して、元々の意思を貫くのは困難なことも多い。意外にいつ死んでもいいと言う様な事を言っていたらしい方が、延命に執着する場合もよくあります。
あと、告知の問題。現実問題として、して良かった患者と、すべきではなかった患者と経験があります。人となりを観る目も養ってないといけない。
できれば、外泊を許可して、好きな女を抱かせる・タバコを許可する・今わの際に飲酒を飲ませるなどしてあげられるといいですが、チーム医療の観点から、他の医師・看護士などからの反対などもあり、現実的にはまだまだ難しいです。
鎮痛剤の多用で血圧低下・麻薬や鎮静剤多用で呼吸抑制、患者の苦痛を減らしてあげたいのに命を縮めてしまう場合があることに対する、国民的コンセンサス。このへんのさじ加減はかなり末期には微妙なことがあります。延命と除痛のジレンマ。
さすがあっしらさんで、ほとんどのおっしゃることごもっとも。なれど、1行だけ反論。
>「終末医療」問題の基本は、医療そのものではなく、死に向かう身内を看取る家族をどうサポートするかにあると思っています。
第一に患者をどうサポートするかをすべてに優先すべきです。でも、家族の受けを良くしてないといけないのも事実。死人に口無しで、後日訴訟を起こしかねないのは家族だからです。
患者が癌末期で苦しんでるのに、農作物の収穫までは葬式などする暇もないから、なんとかして死なさないで欲しいとか言われる事もありました。悩みました。結局延命策をとってしまいました。家族が自分を訴えなくとも自分を自分で苛めましたが、、。
終末期医療は難しいです。あくまで患者さん本位で、やって行きたいものです。