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(回答先: 今日、この国が直面している最大の問題は老人問題である。 投稿者 戦争が全てを解決する 日時 2005 年 10 月 01 日 14:44:46)
戦後のベビーブームにしろ、現在の少子・高齢化にしろ、時代背景が人間の営みに色濃く反映して
おり、社会的に見れば、我々の生死の在りようは、まさしく「人間の領域」の問題だろうと思う。
老人が尊敬され、大切にされた時代は、その経験や思考が「価値」であり、有用だったからで、
若くて働ける人の方に「価値」を認める現在の社会で、老人の知恵はさほど必要ないんだろう。
尤も、老人の知恵といっても、この人の考え方や生き様は凄い、とうならせてくれる老人は稀で、
損得勘定や処世術に長けただけの下らない老人も多い。
しかるに「お年寄りを大切にしよう」等のキャンペーンを繰り広げて、尊敬できようができまいが
年をとっているという理由だけで、大切に「しなければならない」という価値観を捏造することに
どんな意味があるだろう。
老人の方も、生き生きと天寿をまっとう「しなければならない」と自分に言い聞かせ、社会的には
無用のお荷物と思われていることを知りながら、お迎えがくるまでじっと耐えて待つような人生に
果たしてどんな意味があるだろう。
日本という国の維持・安定・存続を願い、老人が増えることが社会問題だとするならば、
長寿を祝うなどという欺瞞はやめて、現在の社会的要請にもとづいて「長生きは迷惑だ」といった
逆キャンペーンを張り、社会的役割を終え、生きる意味を失った老人の死を手助けするような制度
や施設があったらいいと思う。
それが社会的な価値を価値として生きる我々の、社会的人間らしい生死のありようだと思う。