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真相追究の「方法論」にこだわる理由
http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/974.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 2 月 12 日 09:00:10: SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: 「最初のドミノ」は倒れた!:911『WTC解体工事の注文主』は誰だ? 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 2 月 12 日 08:51:38)

真相追究の「方法論」にこだわる理由


といっても、別にデカルトまで持ち出す積もりはありません。いたって簡単な話です。

私の一連の9・11WTC倒壊についての投稿で、毎回長々と追究の方法を説明してお読みの皆様を煩わせてしまったかもしれません。しかし、私にいわせると、外国のものを含めて、きちんと真相追究の方法論を整理して行っていないケースが意外と多いのではないかという気がします。そしてその点をつけねらって、真相追究への妨害者がそのあいまいさを突いてくるようなことも多いのではないかと感じています。ですからここで「考える方法」についてちょっとしたヒントを提示してみたいと思います。


(1)仮説は全く自由です。

というか、とんでもない、突拍子も無いような仮説をどんどんと持ち出して良いのです。たとえば、今でこそ定説となっている「大陸移動」でも、ドイツのウエゲナーという気象学者が、大西洋の両岸の形が何となく似ていることから「ひょっとして」と考えたことがきっかけになって仮説を立てたわけです。

もちろんウエゲナーは、「大地が動くなどありえない」と堅く信じ切っていた当時の学者たちからは完全に気違い扱いを受けてつまはじきにされ、最後はグリーンランドでの調査中に遭難して無念の最後を遂げました。しかし現在では、そのウエゲナーの仮説をその後の新たな発見によって修正した「大陸移動説」が全面的に認められています。遺伝学のメンデルにしても同様です。

WTC倒壊にしても、どんなとんでもない仮説でも価値を持ちます。たとえば犯人が私でも隣の家のおじさんでも良いわけです。もっと言えば、透明なゴジラがWTCを踏み潰した、でも全く構わないのです!

逆に最初から、ある特定の人(集団)だけは疑ってはならない、と仮設の対象からはずすとすれば、これは科学ではなく宗教的妄信か政治的デマとしか言いようがありません。

科学ではあくまで仮説は自由なのです。徹底的に自由なのです。


(2)ある仮説が「正しい」と言える可能性の基準は、事実のみです。

だからこそ私は、中立的立場で見て最も多くの確認された事実が集中するWTC倒壊にこだわっているわけです。ここで「正しい」と確認された仮説が9・11を解き明かす最大の鍵になるでしょうし、ここで「正しくない」と確認された仮説を元にした議論は、一切の根拠を失うわけです。

だから徹底的にこのWTC崩壊の一点に集中すべきなのです。ある仮説を持っている人がこの一点に集中しないようにしているとすれば、その仮説に欠陥があることをウスウス知っているから、ここから逃げようとしている、と思われても文句は言えないでしょう。

「事実」の認定方法については下記の拙稿で詳しく述べてあります。

http://asyura2.com/0510/bd42/msg/792.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 1 月 26 日 10:42:10
9・11事件を判断するための明確な視点を持つべきです


(3)ある重要な事実が説明できない仮説は、修正、または破棄されなければなりません。

どの仮説が正しいと言える可能性があるのか、あるいは無いのか、という問題はちょっと面倒でしょうがお付き合いください。

ある《仮説A》が正しいとしたらある《事実X》が説明できる、と証明できた、としましょう。例を挙げると、「WTCビル倒壊の原因は連続パンケーキ崩壊である」という仮説を立てると、確かに「WTCビルが倒壊した」という事実が説明できます。大概の人はここでもう面倒になって、まあこれでいいや、ということになってしまいます。そして「アルカイダが犯人」、だから「アフガニスタンを攻撃せよ」というマスコミやブッシュ政府などの言葉を簡単に信じ込んでしまいます。しかしちょっと待ってください。

《仮説A》では《事実X》は説明できても《事実Y》が説明できない、となれば、どうでしょうか。

たとえば「透明なゴジラがWTCを踏み潰した」という仮説では「WTCが倒壊した」という事実は説明できても、「付近に透明ゴジラの足跡が付いていない」という事実が確認されたら、この仮説は間違いである、と言わざるを得ないでしょう。

また、ちょっと難しくなりますが、物理学者が数多くの事実で確認したことで、空気と同じ光の屈折率を持つ物体があったとしたらそれはWTCが踏み潰せるほどの密度を持つことが不可能である、という理論によっても、残念ながら「透明ゴジラ」の可能性は否定されてしまうことになります。

同様に、「連続パンケーキ崩壊論が正しい」という仮説が「WTCが倒壊した」という事実を説明したとしても、これでは説明できない《事実B》、たとえば「ほぼ自由落下速度で倒壊したという事実」、あるいは「鉄が熔けているホットスポットが確認されたという事実」などがあれば、この仮説は消えざるを得ません。修正では効かないほど不備が多すぎるのです。

この時点で、そのような仮説を元にした判断は、いったん全て無価値なものとなされなければなりません。誤りが明らかになったことを元にした判断を続けることは、大嘘つきだからです。

しかし、「仮説Bならば事実XとYが説明できる」だけでは「仮説Bが正しい」とは言えません。ここがまた問題です。


(4)「この仮説であればこの事実が説明できる」と同時に、「この仮説以外ではこれらの事実が説明できない」と言えて、初めてその仮説が正しい可能性を言うことができます。

この辺がちょっと難しいところなのですが、《仮説B》だけが《事実Y》を説明できる、という証明が必要なのです。つまり《事実Y》を説明できるのが《仮説B》しかない、という証明ができなければなりません。

たとえば、かの有名な「爬虫類人」という仮説があります。確かに「爬虫類人」を仮定すると、それこそありとあらゆることが説明可能になります。では「爬虫類人」を仮定しなとどうしても説明できない、というような事実があるのでしょうか。他の仮説でもこれは説明できる、というのであれば、一つの話としては面白いのですが、「爬虫類人」仮説が正しい、とは断定できなくなります。

そしてもしも、断定できないものを「これしかない」と断定するならば、これはもう「宗教的狂信」のレベルでしょう。何でもかんでも「神のおぼしめし」にしてしまえば全てが説明可能になるのと同じです。

そして実は現在、「爬虫類人」仮説の何万倍もの威力、それこそ「万能の神」にも等しい威力で世界を振り動かすこの種の「宗教的狂信」が「アルカイダ」仮説ですね。

WTC崩壊に関して、倒壊に伴う各事実を説明できる「爆発物を用いた計画的解体」以外の仮説は、今のところ出ていないようです。「アルカイダの関与」を否定する明確な根拠は、すでに掲げられています。これを見ると、「アルカイダ」は「爬虫類人」よりもずっと根拠の無い存在でしかない、と断言できるでしょう。


●非常に簡単に語ってきたわけですが、様々な確認された事実といくつかの仮説で、徹底的にこれをすすめていけば良いわけです。先ほども申しましたが、9・11事件の中で、WTCの倒壊は「これは事実である」と確認される事柄の最も豊富な場面です。ですからここでの真相究明が9・11の他の場面でも決定的に大きな鍵を握ると言えるでしょう。

私が今回行った連続投稿では、実はまだまだ非常に荒っぽい部分が多くあります。しかし近いうちに米国の学者グループが、世界の研究者に向けて十分に検証に耐えうる「爆発物を用いた計画的解体」仮説を完成させることでしょう。そうなれば「じゃあ、誰が実行犯なのか」「誰がその背後にいるのか」「その目的は何か」と、次々と現代史のドミノが倒されていくでしょう。

今回の私の連続投稿は、その、言ってみれば「雛形」、一つの予言である、と言っておきましょう。

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