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オカルト、超常現象と政治問題に発展するかもしれない疑惑との混同
その代表的なものが「ケムトレイル」であろう。私も阿修羅の投稿を見て随分と学習させてもらった。私もいくつか投稿している。
「ケムトレイル」についてネット上で言われているような(人為的に毒性のある物質を上空から航空機を用いての散布)ことが本当に行われているのかは分からない。そこで私はあくまで科学的見地に基づいての「解明」を投稿にて提起した(http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/256.html)。「もしも」の話になるが散布されているということが本当ならそれは重大な社会的かつ政治的な大問題になる。それは誰でもお分かりになるはずだ。自分の知らないところで健康を害する毒物がまかれているのだから。
なぜ私がこれに関してある種の「こだわり」を持ち続けているかと言えば、
1、ネット上で一定数のこれに関するサイトを見つけることができる。
2、「人為的に毒性のある物質を上空から航空機を用いての散布」という指摘は別段特に変わった話と言うものでもない(例えばベトナム戦争時の枯葉剤散布や農薬散布)。
3、もしも指摘が事実なら重大な社会的かつ政治的問題に発展する。
この3点を私は考慮して投稿してきたのである。
ところが、どうもあまり深刻に受け止めていないのだろうか。根拠はないがこれだけ指摘されているのだから自分の体が健康上心配になってきたりとか思わないのだろうか。
にも関わらず、どうしてそこにUFOなどが出てくるのか不可思議である。
これでは真剣に話したところで相手にしてくれない人も出てくるのではないか。
私は「ケムトレイル」が存在するといっているのではない。それは分からない。しかし指摘されている以上、「疑惑」がある、それを言っているのである。
「疑惑」を調べる以上、ある程度の科学的知識を駆使しなければ分からないこともある。だから「科学的」と主張しているのだ。
しかし、そこで「UFO」とか出てきたら一般の人々はどう思うのか。胡散臭い、何かのオカルトかと思われるのではないか。
例えば私がケムトレイルを知らない人に対して説明したとする。そしてその人が「後でネットで調べたがUFOとかが出ている。いかがわしい情報にお前が騙されているだけだ」と言われかねない。
そこを私は恐れているのだ。つまりこちらが真剣に訴えても相手は受け入れてくれない。
分かりやすく説明するためにあまりいい例(不謹慎ではあるが)ではないが、北朝鮮の拉致問題を取り上げてみよう。
金総書記が拉致の事実を認めるまでは、拉致は「疑惑」でしかなかった。日朝会談以前のマスコミが「北朝鮮による日本人拉致疑惑」と報じていたのを覚えている方もおられるだろう。
それは金総書記が認める前でもマスコミや国会で問題になっていた。それも重大な政治問題として真剣に議論されていた。
ここまでが事実であるが、ここからは仮定のこととして読んで頂きたい。
「北朝鮮による日本人拉致は、実は宇宙人と手を組んで行われたものだ。いわば北朝鮮と宇宙人との共同作業であった。それは日本人を海岸へ誘きよせ、待機させていたUFOの中に連れ込ませた。そしてUFOは飛び立ち、北朝鮮国内へと連れ去った」
この内容がネット上で流れた。
被害者家族はあくまでも北朝鮮のみによる犯行だと「真剣に」訴えるが、もはや人々は先に書いたことを知っていたので「ネットの見すぎですよ。お子さんはきっと家出でもされたのでしょう」と跳ね返されてしまうのである。
この後しばらく経ってから、初の日朝首脳会談が行われるも、「拉致疑惑」が会談で提起されることは無かった…。
これは極端な話かもしれない。しかし進行している今の状況が「これ」ならば後々、傷を残さないだろうかと思うのである。
でも「ケムトレイル」は実際のところどうなのか分からないし心配することでもないのかもしれない。しかし、真剣な話や訴えも超常現象やオカルトをそこに混ぜ込むことによって、人々が聞いてくれないということがあるのではないか。
これを私は心配しているのである。
そして話は少し変わるがこれを用いた「情報操作」だってできよう。重要な問題かもしれないのにそこにオカルトやら超常現象やら怪しげなものを持ち込むことによって人々を遠ざけて関心をそらす。
だとするならば、これこそ私の言うことは「非科学的」だろうが、「ケムトレイル」の中にUFOなどを持ち込むのは操作をされていると考えることだってできる。しかし、それを言えばきりがないので話の展開はここで止めておくことにする。
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