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ケムトレイル考
ここで扱う「ケムトレイル」とは、一般に言う旅客機などの飛行機あるいはそれに類する飛行物体を用いて、意図的に化学的・生物的な何らかの物質を上空飛行中に散布する行為のことを言う。それらの物質は人の人体に何らかの有害をもたらすものであり、散布する際に、飛行機雲のように筋状の雲ができる。
さて、この問題を論ずるためにまずは「オカルト」や「超常現象」の分野からは切り離して考えるべきだろう。関連したサイトを見てみると、ケムトレイルに関連して、「UFO」や「オーブ」などというオカルトの分野で見られる用語が散りばめられている。
その一方においてケムトレイルを散布している飛行機は米軍などアメリカ政府の関与を示唆する文言がある。これは、UFOや宇宙人などアメリカと宇宙人は交流をしているとする「説」と似ているところがある。
これはケムトレイルをオカルトや度の過ぎる「陰謀論」に巻き込み、結果として事の本質がかき消される恐れがある。
私は思うに、ケムトレイルをそういったオカルトの分野から切り離し、「社会問題」、状況次第では「政治問題」として扱う事柄であると思われる。
例として、薬害エイズや水俣病、イラク戦争などの深刻な問題と同列に扱うべきと思われる。
ただし、注意点として言えば、まだこのケムトレイルという問題は「疑惑」の段階であろうと思われる。確かな物的証拠あるいは状況証拠、客観的評価(専門家の見解)がなされていないのである。アメリカでは問題になっている「みたい」だが、少なくとも日本においては専門知識を有していない一部の「観察者」を除いてはおよそ社会的に見て権威のある機関、人物からの評価が出ていない。例えば、大学の研究機関や報道機関などである。
なので、「疑惑」がひょっとすれば「無かった」のかもしれないし、「疑惑」が「事件」として成り立つかもしれない。
このあたりはまだまだ、初期段階であろうから後から蓋を開けてみれば単なるオカルト話かもしれないし、深刻な政治問題に発展するかもしれない。
まずは「事実」かどうかを検証する必要があろう。専門家の見解、行政の高位に位置する人物、目撃者の証言、写真・映像の分析などを総合した上で真偽を確かめる。もしも、嘘だったならばいつも通りのどこからか出てきたオカルトの「ネタ」だったということになるし、本当だったならば次の段階へ進むことになろう。次の段階とはケムトレイル散布を阻止する政治運動である。
何はともあれ、まずは真偽の検証である。
検証するためには下記のことが考えられる。
@ケムトレイルを撮影した写真、映像を気象や航空機の専門家に見てもらい、説明を受ける。
A航空会社およびアメリカ本土の米軍や在日米軍に見解を伺う。
B「ケムトレイル」はいつから言われるようになったのかを調べる。
C厚生労働省や国土交通省、防衛庁に見解を伺う。
D政治家(国会議員が良い)に会って、これら行政に対して国政調査を行うよう求める。
Eケムトレイルを観測するためにはある一定の場所、時間を決めておき、観察および撮影を行う。
F撮影したもの(定期的にそして量も多い方が良い)を以上述べてきた機関や人物に見せて判断を伺う。
G信頼できる報道機関に話して、記者に検証報道を行わせる。この場合、テレビや週刊誌だと興味本位のものに終始してしまう恐れがある。できるなら新聞社がいいだろう。
これらの中で多大な矛盾が明らかになった場合、かなり怪しいということになるだろう。まずは「疑惑」の検証から始めなければ意味がない。
余談だが、ケムトレイルを肯定的に見るサイトは見かけるが、否定的に見るサイトは無い(一言程度の「否定」する文章は見たことがあるが、私の言いたいのは専門的に詳しい内容でケムトレイルを否定するサイトのこと)。まだまだこの「問題」は「少数派」なのだろうか。