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ロボット人間が多い昨今の日本で(というか東日本文化圏の大都会でといったほうが的確か)、このような人情味あふれる人もいる。素直に感動した。
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http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20051108
2005/11/08(Tue)
ホワイトバンドは磁気ネックレスよりかなりキモイぞ
昨日、ホワイトバンドとかいう慈善団体のインチキを告発するメールとウエブページが私のところに寄せられた。
http://whiteband.sakura.ne.jp/
世にボランティアほど難しく怪しいものはない。
善の楯はことさら大きく見え、その陰に偽善やウソはいくらでも姿をくらますことができるからだ。
それにボランティアを行ったとしても必ずしもそれがうまく機能するとも限らない。
ポルトガルの写真展の物販利益の全額を寄付するとしたその事後報告(寄付の事後報告がないものが多いのは問題である)をこのトークで書いたところ、山古志村の災害は自然災害の象徴的存在となったため、焼け太りに近い金が全国から寄せられたというアドバイスが私のメールに入り(事実かどうかはわからないが)そういえば金を送ってもウンともスンとも言って来なかったのは膨大な寄付授受作業に追われ細かいことろまで目が届かなかったのかとも思われた。またそのことは焼け太り参議院議員である山古志村の元村長の存在にも現れているのかも知れない。
本当は人に何かをするには目に見える現場で直接人と関わらなくては自分のやったことが見えてこない。たとえば私は以前このトークで山古志村災害に寄付した金額を50万と書いた。しかし写真展では100万の利益が上がっている。それでは他の50万がどこに行ったかというと、ひとりのおばちゃんのところに行った。
そのおばちゃんは私の房総の家の近くに住んでいた人で、持ち家がなくご主人の親戚の家に間借りをして質素な生活をしていた。しかしご主人が亡くなったところで親戚の者に欲が出て家を売り出したいからという理由で奥さんは追い出されてしまった。
60代半ばで彼女は途方にくれ、とにかく山の奥まった方にタダみたいに安い家を借りて時給500円のパート仕事で食いつなぎはじめた。
一年が過ぎ、その近辺を通りかかったから訪ねてみると現在は勤めを辞めているという。癌を患ってしまったらしいのだ。不幸の連鎖というものだろう。こんなに人のよいおばちゃんがなぜ不幸の連鎖を被らなければならないのか、成り行きというものは非情である。
いろいろと経済事情を聞いた。
病院で治療する金はないから定期に診断をしてもらうだけだという。それよりなによりあと10ヶ月食いつなげればなんとかなるという。少ないながら年金がもらえるようになるというだ。
足りないことはわかっているが、金を下ろし癌の治療費と年金がもらえるまでの食いぶちとして50万を置いてきた。いや写真展の売り上げをそちらの方に回した。ということで山古志村の方には50万となったわけだ。
思うにそのふたつともが世に言うところのボランティアではあるが、いま振り返るにおばちゃんにあげた50万の方が寄付のために写真や冊子を買ってくれた人に報いができたと自分では思っている。
その後おばちゃんは主人の残した紬をほどき、精魂こめて私に作務衣を縫ってくれた。
こんなことしかわたしにはできませんからと言うが、私はその作務衣はいま私の持ついかなる着物よりも貴重な着物だと思っている。
ここでひとつ言えることは私がその作務衣を着ていてもそれが人に何かをした結果であるということは誰の目にも見えないということ。
しかしホワイトバンドとかいうしろものは、それを腕にはめることによって「私はボランティア活動をしています」という公衆の面前での見栄となる。そんな人間の下衆な心理をこの団体の”商品”はくすぐっているのだろうが、はたしてボランティアというものに人に見せるようなそんな”ブツ”が必要だろうか。
というよりホワイトバンドをして街を闊歩している人がいるとすれば、自分は大変はずかしい行いをしているのだという自覚を持たなければならない。それはギャル用語で今風に言えば「キモイ」人なのである。ボランティアをしてキモイなんて言われたら元も子もないので今すぐその夜店で売っているような安物のプラスティックのヘンな輪っかをあなたの腕から外しなさい。
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