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(回答先: 「白人スポーツ」のスピード・スケート金メダリストは史上初の黒人選手。母は2つの仕事で彼を支えてきた 投稿者 Sun Shine 日時 2006 年 2 月 19 日 14:46:12)
日本のメディアは書かないのかと思っていたら、「毎日新聞」(電子版)の記事があったので、下記に。
アフリカ系アメリカ人が、「差別と貧困」の中で、毎日の生活を強いられているという状況は、昔と比べ少しは改善されたとはいえ、現在も続いている。一部のエンターテイナーやタイガーウッズ選手のようなスポーツ選手だけを見て、彼らの地位や生活が「白人」とほぼ同様になったと思うのは間違いだ。
前の投稿で、彼が「子供達が大都市で生きることは、生易しいことではない」と言っていると書いたが、それは、大都市の黒人居住区やその他の貧困層が住む地域(いわゆるスラム街)では、毎日のように麻薬の売買人がうろつき、発砲事件や暴力、殺人といった事件が起こっていて、無事に生き抜くだけでも大変な環境だからだ(彼らの仲間内では、無事に大人になった若者のことを、「サバイバー」ともいう)。
従って、白人のアメリカ人とアフリカ系アメリカ人たちとでは、アメリカという国に対する思いは異なる。大方のアフリカ系アメリカ人たちは、富裕層の白人達(ユダヤもこの場合は"白人”の中に含む)にコントロールされているアメリカ政府に対して、反体制的であり、批判的だ。阿修羅の皆さんと、さほど変らない(笑)。
デイビス選手が、アメリカのユニ・フォームではなく、愛用のTシャツを着用して男子千メートルに臨んだことや、星条旗ではなく「シャニー・ジュニア」と名づけたクマのぬいぐるみを掲げてウイニング・ランを行ったことは、このことへの証である。
http://torino.yahoo.co.jp/news?c=torino&a=20060220-00000011-maip-spo
スピードスケート 「誇りと尊厳」を着た黒人金メダリスト
2006年2月20日(月) 9時58分 毎日新聞
【トリノ海保真人】20回に及ぶ冬季五輪史上、個人種目で初の黒人金メダリストが誕生した。18日のトリノ五輪スピードスケート男子1000メートルで優勝した米国のシャニー・デービス(23)は、米国の黒人社会からの注目を意識するかのように「一生懸命やれば偉大なことを達成できる」と語った。
シカゴの母子家庭に生まれ育ち、2歳でローラースケートを、6歳で氷上スケートを始めた。母シェリーさんの熱烈な後押しで、シカゴ郊外のスケートクラブに通った。遠征や装備など経費のかさむ冬季競技は、米国では白人主体のスポーツだが、母は一時期、家賃をスケートの費用にあててまで面倒を見たという。
前回五輪でショートトラックの米国代表に選ばれ、昨年2月のスピードスケート世界選手権で黒人選手として初めて総合優勝。昨年は1500メートル、1000メートルの世界記録を塗り替えた。米国初の黒人スピードスケート代表については「黒人が普通、陸上やバスケットボールを選ぶところを、僕はスケートを選んだだけ」などと直接的な感想をあまり語ってこなかった。
しかし黒人系メディアに対しては、白人選手の一人から黒人へのべっ視を意味する「ボーイ」と何度も呼ばれ、深く傷ついたなどと打ち明けている。
18日のレースではダイナミックなフォームでただ一人の1分8秒台をマーク。500メートル、5000メートルを制したジョーイ・チーク、チャド・ヘドリックら同僚の米国勢を寄せつけなかった。星条旗ではなく「シャニー・ジュニア」と名づけたクマのぬいぐるみを掲げてのウイニングラン。スーツの下には赤、黒、黄、緑の横じまの旗と、「誇りと尊厳」の文字をプリントしたTシャツを着ていた。
記者会見後に米国黒人へのメッセージを求められ「つらくて厳しい時があっても、いずれ新しい日が来る。自分の信じることを必死に続けることだよ」と語った。
(デイビス選手は、アメリカのユニ・フォームではなく、愛用のTシャツを着用して男子千メートルに臨んだ)
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