★阿修羅♪ > アジア3 > 757.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 朝鮮を理解するために最も重要なキーワード:「小中華思想」と「崇禎紀元」 投稿者 愛国心を主張する者ほど売国奴 日時 2006 年 3 月 01 日 20:29:38)
地政学的理解の危うさ(地政学と言うイデオロギー偽学)
どうも地政学的に国際関係を見ればすべて問題が理解できるような誤解に陥っているようですね。
現在の国際社会では国家はすべて「民主々義」が好ましいとされており、そうでない国家(独裁政権や専制君主制)は民政へ移行する事が一般的に望ましいと言われています。
この前提条件は大切です。
さて「地政学」がお好きな方は良くご存知でしょうが、地政学では「勢力圏」、「経済圏」、「生存圏」や「影響圏」、「宗教圏」などの要素をみて政治的・軍事的に「ゾーン(ハートランド、リムパックなど)」を区分けし、この「ゾーン」の位置や対立関係から国家間の関係(政治的、軍事的)を見て行くとされています。
では、この「ゾーン」とはいったいなんでしょうか?
「ゾーン」の見方や形で「対立関係」や「安全保障」を見て行くとされていますが、そのゾーンはどのように区切るのでしょうか。
地政学ではのゾーンの考え方は私見では非常にいい加減で、政権であったり政治制度であったり宗教であったりします。
※これは政治的区分(イデオロギー)を見て判断しているようにしか見えない。
地政学では朝鮮半島に海洋国(この言葉も胡散臭い)と友好関係が深い国家が成立すれば「地政学」の上では海洋国である日本は「安泰」と言う事になります。
でも、事はそれで終わりではないのです。
結論を言えば、民主主義制度が前提である現在の国際社会においては究極的には「国民感情」や「友好・親善」関係が構築されなけば「政権」が一時的にどうなろうとも「排他的政権」が成立すれば「安全保障」など、どこかへ飛んでいってしまいます。
もちろん、経済的・軍事的な関係(戦力の均衡)も大切ですが、専制君主制でもない限りは国民感情の悪化は最終的に対立関係を作り上げる結果になります。
※戦力均衡理論の危うさは「平和を保つための軍拡競争」に陥る可能性が高い、またはそれを外部勢力に利用される可能性がある事であり、結果的に経済は疲弊し、アメリカ支配層の軍事力と経済支配に依存する結果を生むと考えます。
(分かりやすく言えば紙切れドル国債を無理やり買わされ続ける)
ですから、東アジアにおいては制度の壁を乗り越えて国民感情のレベルでの友好と親善を積み重ねる事が相互の利益になり、アメリカ支配からの脱却になります。
もう少し分かりやすく言えば共産主義国家であろうが、資本主義国家であろうが全国民レベルでの友好親善が進めば「地政学」的な考察(ゾーン、勢力)においても相互に「安全」が確保されるという結論になります。
だから、アメリカでさえ「イラクを民主化」などと言っているではありませんか。
まあ、アメリカの場合は国民感情に訴える「プロパガンダ」がうまいので、開戦前のイラク国民でさえ「アメリカは嫌いだけどミッキーマウスは好き」といった風になってましたけどね・・・・・
それから地政学から見たら「ロシア」はハートランドの中心国家でそれこそ覇権指向なのではないのでしょか・・・・・
疑問に思います。
わたしは「地政学」が嫌いです。
ですが、支配層がこのような「陰謀学に近いもの」を行使しているのならばその内容について知っておく必要があると考えています。