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(回答先: 大統領批判派の新聞社捜索、議員聴取 非常事態宣言の比【CNN】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 2 月 26 日 08:22:50)
比大統領、海兵隊司令官を解任 一部部隊反旗…一時緊迫
市民ら「アロヨ退陣」訴え
【シンガポール=藤本欣也】フィリピンのアロヨ政権は二十六日、国家非常事態宣言を受けてクーデターの捜査を継続、海兵隊のミランダ司令官(少将)を解任した。これに反発した海兵隊の一部部隊が同日夜、マニラ首都圏の海兵隊本部に装甲車を動員して集結、政権の解任措置を批判した。部隊は約五時間後に帰順したが、二十四日の非常事態宣言後、軍が公然と“反旗”を翻したのは初めて。同国ではアロヨ政権の強権発動に反発が広がりつつある。
マニラからの報道によると、海兵隊本部には約百人の将兵が装甲車三両を動員して集結。野党政治家や市民ら数百人も同本部前に詰め掛けてアロヨ大統領の退陣を求めるなど、一帯は騒然となった。事態の収拾に当たっていた新司令官のアリヤガ准将が同日深夜、「すべての海兵隊将兵が指揮命令系統に従うことに同意した」と述べ、将兵らは兵舎に戻った。
ミランダ司令官がクーデターに関与していたかは不明。アロヨ政権は今回、軍の一部が公然と政権に反発したことに衝撃を受けており、改めて軍の掌握に乗り出した。
政府は二十六日、非常事態宣言を発令する根拠となった政権転覆の計画などについて発表。それによると、共産主義勢力が二十四日、マニラ首都圏で三万人規模の反政府デモを計画。海兵隊のケルビン大佐ら一部将校も反政府デモに参加することになっていたという。事前に発覚しケルビン大佐らは解任された。
海兵隊は約八千人で海軍に所属。精鋭部隊として知られ、南部ミンダナオ島などで、イスラム武装勢力の掃討作戦に従事している。対テロ戦の前面に立つ部隊だけに政権の施策への不満も強いと指摘されていた。
アロヨ政権は令状なしの逮捕を可能とする非常事態宣言を武器に、軍・政界の「危険分子」を一掃する方針とみられる。ただ、同国はマルコス独裁政権時代、戒厳令下で弾圧が繰り返された歴史をもつだけに、市民は強権発動の動きに敏感だ。
反政府系の新聞社が二十五日に家宅捜索を受けたことに対し、フィリピン・ジャーナリスト連合が二十六日、「言論の自由への侵害であり、憲法違反だ」と反発、知識人や学生の間で批判の動きが広がりつつある。
政権を支持してきたラモス元大統領も、非常事態宣言について「やりすぎだ。支持は揺らぎつつある」と批判した。軍にも影響力をもつラモス氏の動向が重要なカギを握りそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/27int001.htm