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(回答先: 平和の共同体を展望 あすからASEAN・東アジア首脳会議へ(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2005 年 12 月 11 日 20:32:28)
「しんぶん赤旗」12月11日付6面から引用。
日本政府は、東アジア首脳会議を「将来の東アジア共同体形成を視野に開催される歴史的な首脳会議」と評価。東アジアの地域協力について@開かれた地域主義A経済連携やテロ対策など個別分野での機能的協カの促進B民主主義など普遍的価値の尊重―を基本方針にしています。
とりわけ「開かれた地域主義」を強調し、東アジア首脳会議参加国の拡大を主張。小泉純一郎首相も十四日の首脳会議での演説で「地域の開放性・透明性・包含性の確保」に言及する方針です。
政府が「開放性」にこだわる背景には、中国主導の東アジア共同体の形成に強い懸念を示す米国の意向があります。
米国は自らが関与できない東アジア共同体に反対を表明してきました。日本政府も日米同盟最優先の立場から、ASEAN+3(日中韓)を軸にした地域協力を進めようとする中国を「排他的」(外務省筋)と批判してきました。
今年二月に日米両政府が合意した日米同盟強化のための「共通の戦略目標」でも「地域メカニズムの開放性、包含性及び透明性の重要さ」を強調。これを受けて日本政府は、東アジア首脳会議への米国のオブザーバー参加を画策し、ASEAN諸国への工作も進めてきました。
しかし、ASEANのオン・ケンヨン事務局長は「米国との関係は重要だが、米国も参加するAPEC(アジア太平洋経済協カ会議)と東アジア首脳会議は性格が異なる」と不快感を表明。現時点では、米国のかかわり方について「議論が分かれている」(外務省筋)状況です。
さらに、東アジア共同体形成への「積極的な貢献」を言いながら、小泉首相の靖国神社参拝や麻生太郎外相の相次ぐ侵略戦争肯定発言が、その流れに大きな障害をもたらしています。
首相の靖国参拝によって、東アジア首脳会議が開かれるマレーシアでの日中、日韓の首脳会談をはじめ、一九九九年以来続いていた日中韓三カ国の首脳・外相会談が開かれないことになりました。
東アジア首脳会議参加国の中で大きな国力を持つ日中韓三カ国の関係は、東アジアの地域協カを決定的に左右します。しかし、日本と中国、韓国との関係は国交正常化以来、最悪の状態と指摘されています。「靖国問題」を解決しない限り、未来ある東アジア共同体への展望も開かれません。
(クアラルンプール=竹下岳)