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(回答先: IAEA、イランの「原子力の平和利用の権利を認める」 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 8 月 12 日 02:40:09)
「着実に前進している」のでしょうか、疑問です。
今回の決議には両面があると思います。
まず、今回の決議の直接のきっかけは次の点にあったわけです。「イランが8月1日にIAEAにウラン転換施設の再開を決定したと通知し、8日に活動を再開、10日にはIAEAの封印を解除したこと」、そしてそれへの対応としてなされたのがこの会議・決議です。
その内容はというと、引用されているようにイランのこの間の動きに「最大限の懸念」が表明されているわけです。加えて、次の諸点が確認。
「 一、イランが8月1日以前の状況に復帰することが重要と強調するとともに、この問題に関して、今後、(理事会で)さらなる協議の可能性を与えるよう求める。
一、イランに対し、これまでの理事会決議に基づき、ウラン転換活動を含むウラン濃縮にかかわるすべての活動を自発的に中止するとともに、転換施設で解除した封印を
IAEAが再封印することを求める。」
そして、「緊急理事会を9月初旬にも再度開催する」としているわけですから
本質的問題は何ら解決されないまま、先送りされているにすぎないといえることです。
イランは、この要求に従って再封印するでしょうか。
現時点では、強行な発言をしています。ロシアが説得に入ったとも伝えられており、流動的要素はありますが、すくなくとも「着実な前進」とは言い過ぎのようにおもえます。ほかに、根拠があるのでしたら、お知らせください。
したがって、私の評価では、現状は直ちに深刻な危機に直結するものではないが、着実に臨界点に向かって、進んでいるというのが、現状の正確な認識ではないかとおもわれます。いかがでしょうか。