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(回答先: 外相発言「悔しい」 性被害の女性語る(琉球新報) 投稿者 彗星 日時 2005 年 7 月 15 日 13:15:21)
人権踏みにじるのは誰/被害女性涙の抗議
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200507151300_06.html
「被害に遭っても黙っていろということですか」―。町村信孝外相の発言に対し、米兵から受けた性被害を公表した由美さん(仮名)は、悔しそうにつぶやいた。同様な性被害が二度と起こらないこと、米軍基地がなくなることを願い、自らの被害を本紙を通し県知事あての公開書簡で訴えた。書簡を基に、県選出議員が米軍基地被害についてただした結果の町村外相発言。「子どもや女性が平和に暮らす権利を踏みにじっているのは誰なのか」。基地被害に苦しむ沖縄の人々の声を聞いてほしい、そんな願いさえも政府にはなかなか届かない。
米軍基地撤去を願い、勇気を振り絞って書いた公開書簡。それに対し、外相は軍が日本の平和と安全を守っていると発言した。
由美さんは、発言を伝える記事を読んで泣いた。「事件が起きた時、ある意味死んだようなものだった。外相発言でもう一度つぶされたというか、極端に言えば死ねといわれたような、気持ちになった」「被害に遭っても黙っておけということだと思った。これがセカンドレイプというものだと思う」
外相が語った日本を守っている米軍が、沖縄で住民に対し暴力を振るっている。「国のために国民があるのか、国民のために国があるのか。沖縄の歴史の中で、軍隊は一度も住民を守ったことはない。それなのに国民は平和であるというなら、平和でない状況にいる沖縄の人は、国民じゃないということでしょうか」
被害を訴えることができなかった性暴力の被害者。勇気を出して声を上げても、声が伝わらないのがもどかしい。基地の中に生活がある沖縄に対する、根本的な認識のずれがあると指摘する。
「彼らの生活の場ではヘリが落ちたり、米兵が襲ってくるわけじゃない。私も今回の被害者も、基地に近づいていったわけではない。普通の生活に、危険を持ち込んでいるのは誰なのか」
一九九五年の米兵による暴行事件以来、沖縄の米軍基地をめぐる現状は変わっていない。
「誰かが殺されたら、基地をなくすのか。いったいどこまでいけば、沖縄の人が平和に暮らせるのか。子どもや私たち女性にも平和に暮らす権利がある。それを、守るのが国の役目なのに」
支えてくれる多くの人たちとの出会いで、体験を語ることができ、少しずつ精神的にも回復してきたと思う。だが、米軍の事件や事故のたびに、悪夢に目覚める。外相発言の記事を読み眠れなくなった。
「こういう苦しい気持ちを誰にもさせたくないと。それが、私を動かす一番大きな思いです」
由美さんは、涙でぬれた瞳で、まっすぐな視線を向けた。