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(回答先: 意識変えねば防げぬ 地下鉄テロから身は守れるか 【東京新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 7 月 09 日 16:03:29)
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乗車10分『1時間にも感じる』
ロンドン中心部を襲った同時テロ事件から一夜明けた八日、犯行グループの正体も分からないまま、“霧の街”はまたラッシュアワーを迎えた。復旧した地下鉄車内では事件前とは異なる緊張感がみなぎり、街からは五輪誘致に成功した明るいムードも消え、現場となった駅では、犠牲者に手向けた花束が置かれた。二階建てバス爆破の現場に遭遇し、同日成田空港に到着した留学生は「もし、そばにいたら…」と、恐怖を口にした。
【ロンドン=加藤直人】犠牲者が五十人を超えるとみられる大惨事となったロンドン同時テロから一夜明けた八日朝(日本時間同日夜)、市内の地下鉄はテロが発生した一部路線を除いて復旧した。テロ発生と同じ朝のラッシュ時に地下鉄に乗ってみたが、改札口やホームには多くの警官や警察犬が配置され、乗客は緊張した表情で座席で身を固くしていた。
ロンドンの金融の中心地シティーにある地下鉄バンク駅では八日朝、多くの通勤客が一刻も早く地上に出ようとするかのように足早に地上への階段に向かった。改札口にカメラを向けると女性警備員が「撮影禁止」と取材を阻み、別の警備員に駅の外に連れ出されるなど駅周辺は、ピリピリした雰囲気に包まれていた。
ロンドン中心部を東西に走る地下鉄セントラルラインに乗った。ロンドンの地下鉄は日本のものより小ぶりで、トンネルの内径が車両の大きさギリギリのため圧迫感が強い。英紙タイムズによると、今回の地下鉄爆破は駅からトンネル内に百数十メートル入った場所で発生しており、ロンドンの地下鉄の構造では窓をたたき割って外へ出ることもできないことを実感した。
朝のラッシュ時で車内は満員だったが、乗客は悲惨な事故現場の写真を掲載してテロ事件を伝える新聞に無言で見入る人が多かった。シティーで働く銀行マンは「悪夢ですよ。十分の乗車時間が一時間にも感じられる」と足早にバンク駅で地下鉄を降りていった。
最も多い二十一人の犠牲者が出たキングズクロス駅やリバプールストリート駅は閉鎖され、地下鉄出口わきの金網には犠牲者を悼むため市民がたむけた十束以上の色とりどりのバラなどの花束が飾られていた。
■『もし散歩してたら』
ロンドンでテロ現場に居合わせ、八日、成田空港に到着した日本人留学生の女性(27)は、事件当時の現場の混乱ぶりを生々しく語った。
女性は英国・リバプールに留学中で、夏休みの帰国を控え、ロンドン市内の大英博物館に近いホテルに宿泊。ホテルは二階建てバス爆破現場の前だった。
「午前九時四十五分ごろ、地下の食堂で朝食中に『ドーン』という大きな音と衝撃を受けた」
周囲の男性宿泊客たちが外に飛び出し、「爆弾だ」「死人が出てる」と叫んだ。すぐ見に行くと煙が上がり、人だかりができていた。泣いている男性や背中にガラスの破片が刺さった人が見えた。「みんなパニックになっていた」
ホテル従業員はシーツを持って現場に向かい、負傷者に止血の処置をした。血がにじんだ布を顔などに巻き付けた人たちが、ホテルが負傷者のために開放した一階会議室に次々と入ってきた。
間もなく警察官の指示で宿泊客全員がロビーに集められ、不審者がいないか支配人と警察官が全室を回って調べるなど、ホテル内も緊迫した。
七階の窓から見下ろすと、バスの屋根は吹き飛び、後部がえぐられたようになり、破片は周囲に飛び散っていた。
女性は「散歩に行こうか迷って、結局行かずに朝食を食べていたんです。もし散歩に行っていたらと思うと…。しばらく足の震えが止まりませんでした」と振り返った。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050709/mng_____kok_____007.shtml