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【関連】カール・ローブ 共和党は完全に病気だ【キリスト教系BLOG:随想吉祥寺の森から】
http://www.asyura2.com/0505/war71/msg/583.html
投稿者 傍観者A 日時 2005 年 6 月 27 日 16:09:47: 9eOOEDmWHxEqI
 

(回答先: イラク戦争:成否めぐり米政界殺ばつ 中傷合戦激しく (毎日新聞) 投稿者 彗星 日時 2005 年 6 月 27 日 12:09:48)

http://blog.livedoor.jp/mediaterrace/archives/26486849.html
2005年06月27日
カール・ローブ 共和党は完全に病気だ

* 写真は、共にテキサス出身であり、昔からブッシュJr.の側近中の側近の、共和党カール・ローブ大統領補佐官。
  コロラド州デンバー出身。本名は、Karl Christian Rove である。ミドルネームであるが彼にChristianを名乗る資格はない。
 
 *****

 イラク戦争は長期化が避けられないだけでなく、どの様に幕引きを行うか、つまり、戦争の辞め方それ自体がわからなくなってしまっている。ベトナム戦争と異なり、敵は世界中からアメリカに憎悪を燃やす武装イスラム教徒。ザルカウィもビン・ラディンも未だ生存しているようだし、彼らを殺害したからといって事態は好転しない。後継者はいくらも出てくる。下手をすると今後10年ほど「戦争を終えたくても終えられない」という事態にはまり込む。悪夢以外の何ものでもない。コリン・パウエルを除き、当時の閣僚のだれもこうなるとは思っていなかったろう。
 
 世界の民主主義のリーダーであり、自由の伝道師を自認していたアメリカ合衆国。そのアメリカが世界中から猛烈な非難を浴びたのが、イラクのアブグレイブ刑務所(ブッシュJr.はこの刑務所の名前を演説で何度もまともに発音できなかったことは有名)やキューバのグアンタナモ海軍基地で収容した拘束者を拷問、虐待、殺害していた一連のできごとである。
 
 これらは世界中で現代史に刻み込まれた悪名高い汚辱の歴史として記憶された。有罪が確定した死刑囚でもなく、単に被疑者に過ぎない身柄拘束をしただけの人間を、これほどまでにリンチ責めにして殺してしまう人間の感覚がまるでわからない。実際、これまでに何百人もが濡れ衣、無関係、勘違い、容疑不十分で釈放された。命を落とした収容者が正確に何人いるかは未だに不明。
 
 この拘束者への処遇を巡ってちょっとした論争があったのだが、これが実に情けない展開であった。イリノイ州出身、アメリカ民主党の上院議員にリチャード・ダービン(Richard Durbin)という男がいる。民主党上院院内幹事をしている。彼がグアンタナモ海軍基地の収容所を
 
 「非人道的なナチス、旧ソ連強制労働収容所、ポル・ポト派と同じだ。」
  'Nazis, Soviets in their gulags or some mad regime, Pol Pot or others,'
 
 と批判したことにイラク戦争推進派の共和党連中が猛烈に反発。とりわけブッシュJr.の側近中の側近、テキサス出身のカール・ローブ(Karl Rove)が集中砲火を浴びせた揚げ句、ベトナム退役軍人協会や軍人関係者からの反発も食らって、結局、ダービンは上院本会議で謝罪。涙を浮かべながらの惨めな発言取り消しだった。あっさり泣いて撤回するくらいなら初めから言わなければいい。言ったことが本当に間違いだと思っているならば別だが、自身の発言に自信を持っているならば、最後まで堂々と争え。

 彼が言った比較の例えはやや過激なプロパガンダ的弾劾であったが、本質的にはそれほど極端な間違いではない。アブグレイブやグアンタナモは、ナチスやポル・ポトのそれほど大規模でひどくはないかもしれないが、やっていること、やってきたことのおぞましい人権蹂躙は微塵もかわらない。少なくとも世界は

 「程度の差こそあれ同じこと」

 と判断している。だれもあれを
 
 「適切で、ふさわしい、何ら問題のない身柄拘束とその処遇」

 とは思ってもらえない。
 
 くだんの共和党、ブッシュJr.側近、カール・ローブ大統領次席補佐官はいう。

 「保守派は残忍な9・11テロを目の当たりにして戦争に備えたが、リベラリストは敵の気持ちを理解しようとした。お前達は「弱腰」だ。」

 だが、ちょっと待って欲しい。いくらも言いたいことがあるが、以下3つ。
 
 1. 9/11テロを行ったサウジアラビア人のウサマ・ビン・ラディンと、イラク人のサダム・フセイン大統領。この二人には何の関係もない。 

 2. イラク戦争開戦の理由だった「大量破壊兵器」はないことがわかった。今は探してさえいない。

 3. 敵の気持ちをいささかも考えず、理解しようともせずに戦争の戦略立案ができるわけがない。
  
 これは他ならぬアメリカ共和党版ホワイトハウス自身が認めていることである。カール・ローブはもはや重症の精神の病にかかっている患者である。

 大統領の報道官を務めているスコット・マクレランは、
 
 「対テロ戦争への哲学の違いを指摘しただけ。・・・マイケル・ムーア(華氏911の映画監督)らの見解を支持しようとするのか。」
 
 と民主党を挑発。民主党の怒りの火に油を注いでいる。マクレランくん、それならばムーアの指摘した映画の内容全てが完全なでっち上げだと君は論証できるのかね?

 
 思うに、山のように選挙の不正や出鱈目が報告されていたにもかかわらず、先の大統領選挙でブッシュJr.にすごすごと白旗をあげ、
 
 「アメリカの一致と団結を」
 
 と情けない敗北宣言をしてしまった民主党ジョン・ケリーに始まると思うのだが、民主党の共和党への切り込み方は非常に情けない。リード上院院内総務、ヒラリー・クリントン上院議員(N.Y.州)、ペロシ下院院内総務らが、
 
 「イラク戦争はグロテスクな間違いだった。」  ペロシ

 「(共和党の言いがかりは)いわれ無いことで、謝罪すべきだ。さもなくば辞職をせよ。」 リード、ヒラリー
 
 と猛反発をするにはするのだが、抗議文をカール・ローブに送り付ける程度で終わってしまう。本当に彼ら新保守主義派=ネオコンサーバティズムらを権力の座から引きずり降ろそうという気持ちがあるのか、甚だ疑問。 
   
 共和党は、何かというと二言目にはすぐ、
 
 「暴言だ。戦場で戦っている兵士とその家族に謝れ!」ディレイ共和党下院院内総務

 といった子どものように感情的な言い訳しか出来ず、戦争そのものの合法性、必要性、正当性を全く説明しようとしない。説明したくてもできないのであるが、自分たちの非を一切、微塵も認めないというその人格態度は、「病気」そのものである。
 
 いずれ遅くとも20年もすれば今日の「アメリカ・イラク戦争国家ヒステリー狂想曲」が秀逸なドキュメンタリーか映画になるだろうと思われるが、いかに現在のアメリカが異常な文脈の中にあるか、彼ら自身はどの程度認識できているのだろうか。少なくとも完全に病気の共和党連中とその支持者たちはまるで事態がわかっていない。

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