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(回答先: 「戦犯」は、法的に戦死者です。靖国神社は戦死者を祀る神社なのですから、「戦犯」を祀るべきです 投稿者 西岡昌紀 日時 2005 年 7 月 14 日 19:19:25)
西岡昌紀さん、レスをありがとうございます。
残念ながら西岡さんの主張に全面的に同意しているわけではありません。奇しくも木田貴常さんが論及されていますが、私の意図は敗戦責任問題の抽出にあります。靖国参拝や戦犯合祀がこの敗戦責任問題を封殺する梃子になり兼ねないと危惧するからであります。おそらく、究極的にはルサンチマンを脇においても木田さんも同じ心地にあるでしょう。そして、木田さんはそのことを擦り抜けて済まそうとする官僚的な所作を西岡さんの中(うち)に喝破しているのだと推察しています。
ご案内の通り、一般的には明治天皇のご下命によって東京招魂社は靖国神社として昇格したと謂われています。しかし、西岡さんはこれを何のための準備と心得るのでしょうか。それを為政者の篤志として受けとめるような皮相な視座を持ち合わせてはいないでしょう。また、祭文は靖国神社に宛てた命令であって、国民にたいする約定ではありません。当時は君主と臣民の関係であり、その間に所謂双務的な約束は成立し得ません。故に戦地に赴かせるべき理由付けとして一方的に約束を為し、戦後に至っても最早臣民でもない人達の意向を全く斟酌せずに一方的に約束を守ろうとする作為に潜むものは敗戦責任問題を闇に葬り去ろうとする策謀以外の何ものでもないでしょう。戦犯合祀は東条英機等の戦争指導者達の責任を看過することに外ならないのです。しかながら、これは単に戦争指導者達だけが負うべきことではなく、戦中を生き、戦後を生きている我々が引き受けるべき問題であることに何ら変わるものではありません。
また、会いましょう。