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(回答先: 【NW誌が書いたことは本当だった>どうする?マクレラン】コーラン「取り扱い不備」5件 米国防総省が調査結果【朝日】 投稿者 傍観者A 日時 2005 年 5 月 27 日 12:51:41)
こんにちは。
NW誌の「コーラン冒涜記事」については、訂正後逆に冒涜があった事を裏付ける情報が続出しているようですが、こうなると例えば次のような記事を載せた新聞はどうするのでしょうか(ちなみに5/17付け読売朝刊です)?
「コーラン冒涜、虚報記事撤回 米誌2つの「甘さ」
◆匿名情報、事実確認の「甘さ」 釈明中途半端、認識の「甘さ」
【ワシントン=貞広貴志】米兵によるイスラム教聖典のぞんざいな扱いを伝えた短い記事が、少なくとも死者17人を出す暴動の引き金となった「コーラン冒涜(ぼうとく)」騒ぎで、米誌ニューズウィークは16日、誤報を全面的に認め、記事を撤回した。事実無根の虚報が人命を奪い、イスラム圏の対米感情を一層悪化させた形で、米メディアに巣くう問題の根深さを照らし出している。
ニューズウィーク誌の記事とその後の釈明を検証すると、二つの「甘さ」が浮かび上がる。
一つ目は、匿名の情報源を隠れみのにした事実確認の甘さだ。「キューバのグアンタナモ基地で、米軍取調官がイスラム教徒被拘束者の口を割らせるためコーランをトイレに流した」とする記事は、情報源として「複数の筋」を挙げていたが、実はひとりの「長年にわたり信用してきた政府高官」だった。だが、「高官」の信頼性は、掲載後に再照会すると「コーラン事件の報告を読んだ記憶があいまいになった」と前言を翻す程度だった。
ブッシュ政権への取材では、「情報提供元は『政府高官』にしてくれ」などと条件を付けられるのが日常茶飯事だ。匿名情報源の横行は詰めの甘い記事を許す温床ともなっている。ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ、匿名扱いの理由も記事化し、複数の情報源に当たるのを原則とするなど、厳密化の動きが出てきた。
第二に、騒ぎの拡大に関する同誌の認識の甘さが挙げられる。16日発売の同誌に出した「謝罪」ですら、「コーラン冒涜疑惑を伝えるのは、ニューズウィークが最初ではない」などと責任の相対化を図る表現があった。中途半端な釈明は政府から「記事は海外での米国のイメージと、国内での報道機関への信頼を損なった」(マクレラン大統領報道官)という批判を招き、すぐさま記事撤回に追い込まれた。
米メディアは最近、ブッシュ大統領の兵役逃れ疑惑報道や、イラク戦争の開戦を巡る報道で訂正と自己反省を繰り返した。ギャラップ社の世論調査(2004年9月)でメディアへの信用性は過去30年間で最低の44%に沈んだ。今回の記事撤回に関してパキスタンのラシッド情報相は、「謝罪では不十分。人の心を傷つけるニュースを出す前に何度も熟慮すべきだ」と発言したと報じられており、これで事態が収拾する保証はない。「コーラン冒涜」報道は、情報源の扱いとダメージ・コントロールの面でメディアに重い教訓を残した。 」