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(回答先: 米陸軍、勧誘目的でゲームスタジオを設立(Wird News) 投稿者 田中大也 日時 2005 年 5 月 18 日 23:18:22)
以下引用
2003年7月31日 2:00am PT
米空軍、在ヨーロッパ基地に『Xbox』ゲームセンターを開設
Noah Shachtman
米空軍のヨーロッパ基地に駐留する若い兵士たち。高校を出たばかりで家族や友人から遠く離れ、言葉も文化も異なる土地で暮らすのは、彼らにとって非常に寂しいことだ。
だが今では、そんな新人兵士たちも母国の楽しみを少しは味わえる。オンラインのシューティングゲームで仲間と撃ち合いができるのだ。
在欧米空軍(USAFE)では、約20万ドルの費用を投じ、ヨーロッパ大陸に点在する14の基地に、ネットワーク化したゲームセンター(写真)を設置しようとしている。そこには合計100台を超す米マイクロソフト社製ゲーム機『Xbox』が買い入れられ、駐留する多くの空軍兵士たちに新たな余暇の過ごし方を提供する。
「こちらでは何もかもがあまりに違う。だから、(兵士たちが)自分のなじんできたもの――米国文化に少しでも触れられるのは素晴らしいことだ。これは兵士を宿舎の部屋から連れだし、自室でぼんやりと壁を見つめさせないようにするための1つの方法だ」と語るのは、USAFEで兵士のレクリエーション活動を担当する部署の責任者、デビッド・クイン氏。
「初めて海外赴任する若い陸軍兵士や空軍兵士は、高校を出て1年も経たない者も多い。ビデオゲームで遊べるくらい大したことではないと思うかもしれないが、若くして初めて母国を離れた者にとっては、本当に大きな意味のあることなのだ」。かつて韓国で駐留兵士を率いていた元陸軍将校のフィリップ・カーター氏も、電子メールでこう述べた。
クイン氏は、いずれ各ゲームセンターを高速インターネット接続で結び、ヨーロッパ全土の基地が参加するXboxトーナメントを開催したいとしている。だが、こうしたネットワークの完成には――実現できるとしても――数ヵ月はかかる。そのうえ、センターの中にはオープンが早くても秋というところもあるのだ。
ポルトガル沖のアゾレス諸島にあるラジェス空軍基地などの、すでにオープンしているゲームセンターには、ゲームをしたくてたまらない空軍兵士たちが殺到している。
「たちまち大人気だ。オープン直後からずっと長い行列ができている」と語るのは、ラジェス空軍基地のレクリエーション・センター責任者、イアン・フォスター氏。
ラジェス基地の場合、Xboxの色である黒とグリーンに塗られた部屋(写真)にゲーム機が4台あり、それぞれ29インチ画面のテレビに接続されている。フォスター氏が購入したゲームソフトはすでに66本にのぼり、先ごろゲーム機の追加購入費として5000ドルが支給された。人気が高いため、今では予約しないとゲームはできない。1時間までとされていたゲーム機の使用時間も30分に短縮された。
以前は、軍が行なう生活の質の向上策というと、もっぱら既婚兵士のためのものだったと、軍事問題に関する検証を行なっているサイト『グローバルセキュリティー』の責任者、ジョン・パイク氏は指摘する。
「これまで、独身兵士には十分な余暇の娯楽が提供されていなかった。しかし、軍が平時から戦時に移行すれば、独身兵士の数が大幅に増える。毎日夕方5時から彼らを好きにさせていれば、母国へ帰るころには淋病になっているだろう」とパイク氏。
だがゲームセンターは、外で羽目をはずす独身兵士への対策として、上からのお達しで設置されたわけではない。USAFEの広報によれば、ゲームを要望したのは空軍兵士たち自身だという。ドイツ南西部にあるシュパンダーレム空軍基地の空軍兵士委員会――広報の言葉を借りれば「宿舎の部屋から出て何か新しいことをする」ための組織――が、オンラインゲームの設置を第一の要望事項に選んだのだ。
シュパンダーレム基地に12台のXboxが置かれると、たちまち大変な人気を呼び、それを受けて他の13基地にもゲーム機を設置する決定が下された。
ゲーム機の設置に当たり、マイクロソフト社に対してとくに事前の相談はなかったと、同社のXbox製品責任者デビッド・ハフォード氏は述べている。だが、USAFEのクイン氏が米軍向けの新聞『スターズ・アンド・ストライプス』紙に語ったところによると、Xboxを選んだのは『Xbox Live』サービスでオンラインゲームができるからだという。Xbox用ゲームソフトについては、各基地が独自に選んで購入している。
陸軍では数年前から、ビデオゲームを使って歩兵の訓練(日本語版記事)を行なっている。また最近では、新兵勧誘のために高度な戦闘シミュレーション・ゲーム『America's Army』(アメリカズ・アーミー)シリーズを開発(日本語版記事)した。ゲームの登録ユーザーは現在180万人を超えている。
『America's Army』開発の監督に当たったケイシー・ウォーディンスキー中佐は、Xboxゲームセンターについて、ティーンエージャーの空軍兵士に母国で慣れ親しんだ娯楽を提供する以上の価値を持つものだと考えている。ゲームは戦闘の腕を磨くのにも役立つからだ――最近の研究でも、ゲームが視覚能力を高めるという報告(日本語版記事)がなされている。
「今の若い世代を考えれば、ゲームセンターの設置は当然のことだと思える。空軍兵士は余暇の時間、宿舎内をうろついてもいいし、外でドイツビールを飲んでもいい。それに加えるもう1つの選択肢として、これはなかなかのアイディアではないだろうか」とウォーディンスキー中佐は述べた。
[日本語版:矢倉美登里/高橋朋子]
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引用ここまで http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20030804207.html