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(回答先: 「シオニズムと対決するユダヤ人たち」からの翻訳:『イラクのユダヤ人』(第1部) 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 18 日 09:42:51)
訳者からの注釈:シオニスト、そしてアシュケナジとセファラディについて
ユダヤ人には大きく分けて、ハザール王国(11世紀〜12世紀ごろにカスピ海から黒海沿岸にかけて存在した国)出身のアシュケナジと、本来のユダヤ人(セム族)であるセファラディの2種類あること、そしてイスラエルの支配民族がアシュケナジであることは、すでに多くの人がご存知でしょう。今回翻訳した文章にもその点が強調されています。
しかしセファラディにも、1世紀にローマ帝国によってパレスチナから追われたユダヤ人と、それ以前にすでに各地に散っていたユダヤ人たちがいます。この「イラクのユダヤ人」の作者であるNaeim Giladiの先祖は、本文にもあるように、バビロン捕囚の時期からその地に住み着いた人たちです。(ユダヤ人の中には終に日本にまで流れ着いた者がいるという話もありますが、ここではそれには触れません。)
さらに言いますと、イスラエルを作った者たちは、断じて!ヨーロッパでナチから厳しい弾圧を受けたユダヤ人(アシュケナジ)などではなく、前回の投稿にもあった通り、ベン・グリオン、ゴルダ・メイアなど、ナチと手を組んで多くのユダヤ人(アシュケナジ)を塗炭の苦しみに遭わせた者たち、シオニストです。
この歴史から言えば、アシュケナジがほとんどであるシオニストどもが「セム」を名乗ること、そして彼らがanti-Semitismを叫ぶこと自体が奇妙なわけです。またこのanti-Semitismを日本語で「反ユダヤ主義」と訳すことにも重大な問題があるでしょう。
イスラエルこそが本当の意味でのanti-Semitistの国なのです。こんなトリックが見抜けないようでは救いようがありません。
シオニストは徹底した残虐さと貪欲さを兼ね備えた、まさに人非人どもであり、徹底した嘘つきたちです。彼らの言動のすべては嘘と残虐さに貫かれており、一点たりとも耳を貸してはならないでしょう。欧州人は腹の底では大概がこのことを知っています。表に出すとひどい目にあわせられることが分かるために、普通は何も言わないだけです。
「ユダヤ人差別」どころか、ユダヤ人(シオニスト)こそがヨーロッパ人を差別し抑圧しているのです。私はこの点を特に強調しておきます。無知なくせに根っから人の好い日本人が、何も知らずに彼らの言葉に、ほんのわずかでも耳を貸すことを、私は非常に心配しています。まして喜んで「差別されるユダヤ人の味方」ヅラをする一部の日本人を、私は本心から、心の底から軽蔑しています。
もちろん、前回に投稿しました『ホロコーストにおけるシオニズムの役割』という文章の中で、シオニズムに反対したユダヤ人として紹介されているジョエル・テイテルバウム(Joel Teitelbaum)大ラビはハンガリーの出身ですから、アシュケナジに反シオニストがいることは明らかですし、いろんな写真を見てもシオニズムに反対するユダヤ人たちの顔はやはり白人系のアシュケナジが多いように見えます。ただしこの運動の中でのアシュケナジとセファラディの関係は不明です。
私はサッカーの欧州杯やワールドカップ予選などでイスラエルのサッカー選手を見る機会があるのですが、明らかにアラブ系(セム人)の顔をしています。サッカーは基本的に下層階級のスポーツであり、彼らがイスラエルのカーストの下層にいるセファラディであることははっきりしています。(ただし、例のロスチャイルド家はセファラディのようですが。)
ただ、セファラディにしても次のことは明らかです。欧州のキリスト教諸国でのユダヤ人迫害の原因には、ローマ教会の反ユダヤ主義もあったのですが、それ以上に、彼らが経済力を武器にして各国の支配階級と結びついていたことが、貧しい下層庶民の反感を呼んだ、という面を強く持っているのです。この点については冷静に判断すべきでしょう。