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(回答先: 【政府が記事取り消し圧力!これが米国流自由主義】コーラン冒涜記事取り消し ニューズウィーク誌応じる【東京新聞】 投稿者 傍観者A 日時 2005 年 5 月 17 日 10:19:42)
ニューズウィーク、コーラン冒涜報道撤回
2005年05月17日13時55分
米誌ニューズウィークは16日、「米兵がイスラム教の聖典コーランをトイレに流した」とした5月9日号の記事について、全面撤回すると発表した。問題の記事はイスラム諸国で怒りを呼び、アフガニスタンでは反米集会で少なくとも16人が死亡する事態を招いた。米政府は、記事には根拠がないと指摘。謝罪だけでとどめようとする編集部を非難していた。
取り消されたのは、キューバにあるグアンタナモ米軍基地で収容者を尋問する際、心理的に揺さぶるため「尋問官がコーランをトイレに流した」などと報じた記事。
きっかけをつかんだのはマイケル・イシコフ記者。クリントン前大統領の不倫疑惑報道などで活躍した有名記者だ。
同誌の説明によると、イシコフ記者は長く情報源として信頼してきた政府高官に接触し、コーランをトイレに流したことが米軍の報告書に含まれていると教えられた。米軍の広報担当に確認を求めたが、「調査中の件にはコメントしない」と拒まれたという。
また、別の安全保障担当記者が記事の下書きを別の国防総省高官に見せたところ、一部の間違いを指摘された。だが、コーランの部分には何も言われなかった。この高官は報告書について十分知らなかったという。
コーラン冒涜(ぼうとく)疑惑は約2年前から、米英、ロシアなどのメディアが収容者側の証言をもとに報じていた。今回の記事は「当局の報告書に書かれている」としたところが新しかった。
米政府は内部調査を進め、国防総省報道官が13日、「報道された事実はない」と記事の訂正を要求。イシコフ記者はふたたび情報源に確認した。政府高官は「自信を持てない」と話したという。
マーク・ウィテカー同誌編集長は16日発売の号で記事の誤りを認め、謝罪した。しかし、米ホワイトハウスのマクレラン報道官は16日午前、「間違いと認めながら、記事を撤回しないのは訳がわからない」と迫った。報道官が個別の記事の撤回を求めるのは極めて異例だ。
ラムズフェルド国防長官もたたみかけた。「真実でない情報は、真実が判明するまでに地球を3、4周してしまう。残念ながら(その間に)人命が失われた」
ここまでブッシュ政権が反発したのは、イスラム世界での米国のイメージに直接結びつくからだ。反米感情が高まれば、イラクやアフガニスタンに駐留する米兵の安全にも影響する。
政権から集中砲火を浴びて、ウィテカー編集長は記事撤回に追い込まれた。マクレラン報道官は「最初の一歩だ」と述べ、対米イメージへの打撃の回復に向けて措置をとるよう求めている。
米コロンビア大のジョン・ディンガス准教授(ジャーナリズム論)は「争いのあるケースで、裏付けのないまま匿名の情報源をよりどころにしてはならない。ニューズウィークは裏付けをしようと試みたが、相手がコメントをしなかったり否定しなかったりしたことを裏付けを得たと判断する過ちを犯した」と指摘している。
◇やまぬ「反米」、マンガも標的
コーラン冒涜報道は各国のイスラム教徒の怒りに火をつけた。パキスタンでは16日も反米集会があった。記事撤回について、アフガニスタンで反米デモに出たカブール大の大学生(22)は「報道のせいで何人も死んだことへの責任は、謝ってすむことではない。ただ、私は今でもコーラン冒涜を報じた記事は事実のような気がする」。
パキスタンでは同誌記事とは別に、米ワシントン・タイムズ紙の6日付の政治マンガが強い反発を受けていた。国際テロ組織アルカイダの幹部を拘束した同国のムシャラフ政権を犬になぞらえ、米兵がほめている内容。
パキスタン外務省は7日、米政府にコーラン冒涜疑惑の調査を求め、ワシントン・タイムズ紙に抗議する声明も出していた。
http://www.asahi.com/international/update/0517/008.html