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(回答先: ウズベク暴動、キルギスへ拡大(読売新聞) 投稿者 田中大也 日時 2005 年 5 月 15 日 13:36:10)
05/15 18:01 新興過激派、民衆と結合 イスラム国家樹立へ台頭 ウズベク政権
ウズベキスタン東部で起きた反政府暴動は、キルギスから侵入し
た新興のイスラム過激派が組織していたことが分かり、中央アジア
一帯にイスラム教の「神の国」樹立を目指す勢力が再び台頭してい
る実態が浮かび上がった。
イスラム過激派と市民が結び付いた今回の暴動は、中央アジア一
の安定を誇ったカリモフ政権の「終わりの始まり」との見方もある
。
暴動鎮圧の陣頭指揮を執ったカリモフ大統領は、キルギス南部や
周辺のフェルガナ盆地に拠点を持つ反体制イスラム勢力「アクラミ
ヤ」が国境を越え侵入した、と指摘した。
ウズベクの首都タシケントの情報筋によると、アクラミヤは中央
アジアでのイスラム統一国家建設を掲げるヒズブアッタハリル(イ
スラム解放党)から一九九六年に分派。非暴力を主張するヒズブア
ッタハリルに対し、アクラミヤは手段を選ばない武闘派で知られ、
国際テロ組織アルカイダに近い。
メンバーの大部分は、カリモフ大統領の度重なる弾圧で九〇年代
に隣国キルギス南部に逃走、その後の組織の活動実態は謎のままだ
った。
だが今年三月、キルギスでアカエフ政権が崩壊した政変にこの組
織が深く関与したと情報筋は指摘する。キルギス南部オシやジャラ
ルアバドで反政府行動を扇動。抗議行動は首都ビシケクに波及し、
アカエフ政権を崩壊に追い込んだ。
キルギスでの革命成功に自信をつけた組織は、今度はウズベクに
照準を合わせ、東部アンディジャンで蜂起の機会をうかがっていた
という。
アクラミヤはイスラムの戒律に寛容で、企業家や商売人に多くの
シンパを持ち活動資金が潤沢。暴動では、トラック約十五台に完全
武装した戦闘要員を満載して刑務所襲撃に送り込む一方で、抗議集
会の参加者に弁当や休憩用のいすまで用意したほどだ。
大統領は過激派だけでなく女性や子供を含む市民も無差別に銃撃
する非情な手段で暴動を一応鎮圧した。だが、絶望的な貧困や若年
層の高失業率などウズベク社会の疲弊は国の隅々にまで及んでいる
。
暴動で発生した大量の避難民が、アクラミヤの拠点であるキルギ
ス南部に向かっている。カリモフ政権の強硬姿勢が、過激派と民衆
をさらに一体化させ、中央アジアの「震源」がキルギス南部に生ま
れつつある。
情報筋は、過激派に広範な市民が呼応したのは「人心が大統領か
ら完全に離れている証左」と分析。「大統領を支えている官僚組織
が離反するようだと、一気に政権崩壊につながる可能性もある」と
指摘する。
独裁政権に不満を持つ抑圧された国民。この構図は、政変前のキ
ルギスと大差はない。(タシケント共同=清水健太郎)
20050515 1800
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