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(回答先: 【潮流】仏・オランダの欧州憲法否決 主権重視 米保守派に追い風 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 6 月 04 日 14:55:54)
>しかし、シラク仏大統領やシュレーダー独首相が欧州憲法での欧州の統合推進を米国への対抗手段としてきたという見方は米側ではブッシュ政権とは距離をおく非保守陣営にも根強く、ワシントン・ポストのコラムニストのジム・ホーグランド氏も「仏独首脳が米国の軍事、経済のパワー増大の危険を欧州の政治統合の理由に使ってきた」と述べた。
>今回の欧州での事態が米国のリベラリズムへの痛烈な打撃になったという見方も、ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、デビッド・ブルックス氏により表明された。
>統合へと進む欧州は、米国のリベラル派が主唱する寛大な社会福祉政策、労働者保護、高率の累進課税、単一の健康保険制度、寛容な年金供与などの政策を採用してきた。それらの政策の結果、欧州は高失業率、低経済成長率、高齢化、人口減少に悩まされ、斜陽と衰退の道をたどっており、そうした諸政策をさらに拡大する形での欧州統合こそ欧州国民から排された、というのだ。
そういう政策は統合によって縮小する危険性があるから「NON」の声を突きつけられたのじゃないか。少なくとも、統合によってそのような政策が拡大することはあり得ないだろう。
>しかも、欧州の国民はその斜陽から抜け出す方途としても国家統合や超国家結成という選択には背を向けたことになる。となると、ブルックス氏の議論では米国のブッシュ政権の独立国家の主権最優先の保守主義が正当性を証したという結論にまでなってくる。この種の見方は米国保守派の間では「究極の皮肉はイラク戦争に反対したシラク、シュレーダー両首脳が自国民から叱責(しっせき)され、賛成したブッシュ、ブレア両首脳がともに再選を果たしたことだ」
都合の良い解釈はなんとでもいえるが、ブレア政権のイラク戦争支持が英国民から承認されたと見るのは、選挙結果を都合良く解釈しすぎではないか。
そもそもブッシュ政権の方針が独立国家主権優先なら、政権後の対応は矛盾したものではないか?一体、何の権限でアメリカはイラク、アフガン、ベラルーシの民主化を要求するのか?ハイチで、ベネズエラで、アメリカは独立国家の主権を尊重してきたか?イラク戦争こそ、アメリカの自立精神に最も背くものではないか?一体、イラク民衆が自力で国家再建せず、米軍の力づくで秩序を再建して、それが価値あることと考えているのか?イラク民衆の力にこそ、イラク再建の力があると信じるのが、アメリカの自立精神ではないのか?もし、国家主権こそが全てに優先されるべきだというなら、アメリカはこれ以上他国に干渉すべきではないだろう。