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(回答先: 「首相の靖国参拝は違憲」大阪高裁判決、賠償は認めず(朝日) 投稿者 スタン反戦 日時 2005 年 9 月 30 日 11:13:24)
小泉首相の靖国神社参拝をめぐる訴訟で、大阪高裁は30日、「違憲判断」を下した。原告団は「日本の法廷は一歩前に進んだ」と評価しながらも賠償請求が棄却されたことで「更に前に進む必要がある」と語気を強めた。小泉首相が当初、私的か公的かを明言せず玉虫色のまま靖国参拝を続けたことを、判決は「内閣総理大臣という公職にある者としては、私的か公的かを明確にすべきだ」と批判した。「控訴を棄却する」。裁判長が法廷で主文を読み上げた瞬間、原告らからは「不当判決だ」「恥を知れ」などの怒号が飛び、裁判所職員が制する場面もあった。しかしその後、違憲判断が出ていたと分かり、法廷外で原告や支援者から喜びの声が上がった。
会見した台湾先住民族の高金素梅・原告団長は「大阪高裁の裁判官は正義に向けて一歩を踏み出した。小泉首相が憲法に基づく行動を取らなければならず、もう参拝すべきではない。もし参拝するなら、日本国民は誰も憲法を守らなくていいことになる」と訴えた。
原告側代理人の中島光孝弁護士も「内容として相当踏み込んだ判断で、画期的な判決と評価している」と述べた。
台湾では日本の統治下で軍人・軍属として約20万7000人が徴用され、約3万人が死亡したとされる。戦死者の中には靖国神社に合祀(ごうし)されている人もいる。
高金・原告団長は台湾先住民の高砂族の「タイヤル族」出身。歌手や女優を経て立法議員に転身した。タイヤル族の勇士の頭を切り落とそうとする旧日本兵が写された写真を見て、歴史研究を始めた。「靖国神社が、高砂族など台湾の犠牲者と加害者である日本人の軍人を一緒に祭るのは屈辱だ」と訴えてきた。記者会見で「靖国神社は、祖先の霊を返してほしい。何に基づいて私たち遺族を合祀するのか」と批判した。
違憲判決についても高金・原告団長は、一定の評価をしたものの「違憲かどうかは日本人の問題」とし、「それよりも、私たちにとっては、反省と謝罪と賠償が含まれなかったことに怒りを感じる」と語った。中島弁護士も「上告するかどうか、原告らと協議して結論を出したい」と話した。
会見に望んだ台湾先住民ら約10人は判決後、裁判所内の廊下などで、先住民の歌「冬のまつり」を歌い、民族の誇りを確かめ合った。
法廷では、主文だけしか読み上げられないため、当初、原告団は判決が違憲と判断していたことが分からなかった。「控訴棄却」が言い渡された直後の午前10時10分ごろ、原告団は大阪高裁北側で、支援者らと抗議の声を上げた。「不正義判決」「反対靖国判決」「台湾原住民は日本人ではない」と書かれたビラを掲げ、「日本は反省を知らない国だ」などと怒りの声明も読み上げた。しかし、その後、支援者から「中身はいい判決かもしれない。弁護士が精査している」と伝えられると、落ち着きを取り戻し、記者会見に向かった。
◇「画期的な判決」四国の原告団
来月5日に高松高裁で控訴審判決のある「四国靖国訴訟」原告団事務局長の真宗大谷派寺院住職、安西賢誠さん(59)=松山市=は「小泉首相の参拝は私的なものではなく、公的で政治的なものであることを司法が明確に判断した。04年4月の福岡地裁の違憲判決の流れをくむ画期的な判決だ」と評価した。
安西さんは、靖国神社への玉ぐし料を愛媛県が公費で支出したのは違憲との最高裁判決(97年4月)を勝ち取った「愛媛玉ぐし料訴訟」の原告団長も務めた。「国民がこの判決の重さを受け止め、特定宗教と公的機関が結びつくことによる精神的苦痛について考えなければいけない」と話した。
毎日新聞 2005年9月30日 12時01分 (最終更新時間 9月30日 12時03分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050930k0000e040057000c.html
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