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(回答先: 衆院憲法調査特別委員会設置についての各紙社説 ─ [JCJふらっしゅ] 投稿者 天木ファン 日時 2005 年 9 月 28 日 14:01:11)
公明党 影の薄い今こそ
公明党が久々に存在感を発揮した。自民党がこの特別国会で、憲法改正のための国民投票の仕組みを論議する常任委員会を衆院に設置しようとした。それに待ったをかけたのだ。
国民投票のやり方を決める法案を審議するだけなら、わざわざ常設の委員会をつくることはない。必要に応じて国会の会期ごとに設置する特別委員会で十分ではないか、というわけだ。
自民党に数のおごりがあったのかもしれない。公明党と合わせれば、憲法改正の条件の一つである3分の2の勢力を衆院で確保した。この勢いをかって少しでも改憲への環境をつくろうと、常設の委員会設置を狙ったのだろう。
憲法改正の中身さえ固まっていないのに、その先の舞台から作り始めるというのは、どう考えてもおかしい。自民党の改憲ペースに乗っかるわけにはいかない、と公明党がブレーキをかけたのは当然のことだ。
「小泉劇場」で自民党が総選挙に圧勝したいま、国会や政権運営でこんな公明党の役回りがますます重要になるに違いない。
「自民党が圧倒的多数を背景に暴走したり、政策をごり押ししたりすることがあれば、ブレーキ役として言うべきことはきちんと言う」
こう語る神崎代表の決意に期待したい。言葉通り、巨大自民党にどしどし注文をつけてもらいたいのだ。
公明党は自民党と連立を組んで6年になる。振り返ってみると、イラクへの自衛隊派遣など自民党との協調、協力ばかりが目立つ。残念ながら、公明党らしさを発揮できたとはとてもいえない。
靖国神社への首相参拝の中止。新たな戦没者追悼施設の建設。永住外国人への地方参政権の付与。企業・団体からの迂回(うかい)献金の禁止……。せっかくこうした独自の主張をしても、自民党は取り上げようとしなかった。
連立は「政権参加」だけが目的だったのではないか。だから自民党に足もとを見透かされているのではないか。こう思わざるを得ない場面も少なくなかった。
そこに、この選挙結果である。自民党は、憲法や教育基本法の改正などこれまで公明党に配慮して控えてきた動きを本格化させるかもしれない。
公明党の支持母体である創価学会は、戦時中に宗教弾圧を受けた。その苦い経験から憲法や教育基本法の改正などに抵抗感が強い。支持者の期待に応えるためにも、公明党はこうした問題に無神経であっていいはずがない。
衆院では数が減ったとはいえ、小選挙区の選挙で自民党を下支えしたのは公明党だ。参院での与党多数は公明党の協力があってこそだ。自民党に少しも遠慮する必要はない。
公明党の結党の原点は「清潔、福祉、平和」だ。これを忘れずに巨大自民党と対してもらいたい。公明党の影が薄れたいまこそ、その真価が問われている。
http://www.asahi.com/paper/editorial20050926.html
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