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(回答先: 拡がる格差社会! 【ヘンリー・オーツの独り言】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 27 日 03:32:51)
「ヘンリー・オーツの独り言」を拝見し、刹那小生なぜか、昔読んだ「刑務所のなか」という本を思い出しました。
それで、本棚からひっぱりだしてきたところです。
http://www.curio-city.com/Y0020/az554168/4796627782.html
この中で、犯罪者の精神鑑定について詳しい、精神科医の遠山高史氏へのインタビューがありまして、これが面白い。
全部を書き写すわけにもいきませんが、そのインタビューの最後のところだけ抜粋しておきます。
ちなみにそのインタビューのタイトルは、刑務所、精神病院、スラムは、「清潔な市民社会」から身を守るためのシェルターである!というもので、以下はその最終章、サブタイトルが −豊かで清潔な日本はスラムの夢を見るか?− です。
▽
遠山 − それからもうひとつ、刑務所の中も世の中も同じという人たちがいます。
刑務所の中のほうが、多少労働はきつくても、ご飯もちゃんと出てくるし、規則正しい生活が送れていいと。
いわゆるハンパな人たちとは違って、はっきり刑務所を利用して生きている人たちです。
そうなると、われわれが会社に入って上司に働かされるのと、たいして変わりません。
よく考えてみれば、刑務所や精神病院といった社会施設を利用するのも、ひとつの巧みな生き方ですから。
いま、日本の社会がかなりハイレベルになってしまいましたけど、ちょっと前までは日本も貧しくて厳しい社会でしたからね。
相対的に見れば、刑務所のほうがずっと居心地のいい場所だったわけです。
最近では、ヤクザ屋さんでさえ、刑務所に入りたがらない。
ひと昔前なら、ヤクザという厳しい修行のなかで、刑務所に入るのもひとつの逃げだった可能性があるんです。
でも、いまはヤクザだってぬくぬくとベンツに乗っていたい。
社会全体が豊かになったから、刑務所に入りたがる人も減ったんです。
ただ、世の中がいくら豊かになっても、人間、みんながみんな、そんなにスマートに生きられるとは限りません。
いまどこの住宅街もきれいでしょう。
非常にこぢんまりと生きてますね。
他からの干渉もあまりない。 快適でしょう。 瀟洒な社会です。
でも、そういう中からハンパな人が生まれるようです。
家庭内暴力なんか、そういった小ぎれいな住宅街からよく発生しますが、やはりハンパな人びとと言えるでしょう。
幼女誘拐殺人の宮崎勤だって、そういうハンパな人間の一人でしょう。
彼らは、基本的には不器用な人で、スマートで行儀よくふるまうことを親や学校から求められてもできないのです。
スマートで行儀のいい人間しか相手にされないような、瀟洒できれいな社会では生きられないのです。
行き場がないから、家庭の中で暴れたり、誰が考えてもおかしなことをして、周囲の秩序にドロを塗り、自分を排除し疎外する社会にしっぺ返しをするのです。
じゃあ、そういうハンパな人たちは、どこへ行けばいいのか?
文明はそういった人びとのためにスラムを用意してきました。
東京の地価が急激に上がって、いまやスラムらしきところは東京のどこにもなくなってしまいましたけど、僕は、社会には、スラムが必要なのではないかと思っています。
精神科医の立場からすれば、人間にも社会にも、そこそこほころびがあっていいんです。
そのほころびが、社会で言えばスラムなんです。
社会は動的平衝を保ちながら、ダイナミックに動いているものですが、その動きからはじき出される人間がいつの時代にも必ずいます。
その受け皿として、刑務所や精神病院がありますが、それだけで文明から外れそうな人びとのすべてを受け入れることはできっこありません。
しかし、いまの豊かな日本からは、ハンパな人たちの受け皿がどんどんなくなってます。
小ぎれいになった分、多様性が失われつつあるとも言えます。
このままきれい好きの日本人が、街をどんどんきれいにしてごらんなさい。
ハンパな人たちは、行き場を失って追いつめられますね。
そうすると、社会はもっと大きなリスクを背負うことになります。
ハンパな人たちを一網打尽にして、刑務所や精神病院に入れてしまえという思想も出てくるでしょう。
あるいは、受け皿がまったくなくなれば、ハンパな人たちがホームレスとなって巷にあふれるかもしれません。
スラムならそういった人びとを吸収できるのではないでしょうか。
「水清ければ魚棲まず」のたとえもあります。
スラムといってもいろいろあり、なかなか住み心地のいいところもあるようです。
スラムを人為的につくれとは言いませんけど、日本人のきれい好きもいい加減にしておいたほうがいいと僕は思いますよ。
△
・・・・・
ところで愚民党さんは、スペインのバールってご存知でしょうか?
都会はもちろん、学校すらないような寒村にも必ずあって、一杯飲み屋と安食堂を兼ねたような、いわゆる庶民の憩いの場です。
ここで人々は飲み食いしたりくっちゃべったり、キニエラというサッカーくじをやったりします。
それはいいのですが、そこでは客の出すゴミ、ぜんぶ床の上です。
タバコの吸殻はもちろん、手指をふいたり鼻をかんだナプキン、姿焼きのエビにそのまま齧りついて、殻だけ床に吐き出したりもします。
その汚なさは日本人の想像を絶するものがあり、比喩ではなく「足の踏み場」がありません。(爆)
でも小生など、汚なければ汚ないほど嬉しくなります♪
あの気楽さは、いっぺん慣れてしまったらもうダメです。(爆)
最近はスペインも“文明化”してしまって、アメリカ風の清潔なお店ばかりが目に付きます。
あの汚なく気楽なバールは、ツシマヤマネコより先に地上から消え去るかもしれません。
小生にとっては、とても胸の痛くなる話です。
あまり関係ない話で、失礼しました。
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