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(回答先: 土井たか子が改憲に賛成 護憲に限界 投稿者 時間を返せ 日時 2005 年 9 月 21 日 12:51:24)
>「憲法を不磨の大典と称して改正を望まないわけではない」
>
> と、一貫して護憲論を唱えてきた社民党の土井たか子前党首は、4月27日
>のTBS番組で改憲論に理解を示す発言をした。
>
>土井は又、
>
> 「憲法を尊重して生かしていく努力の中で、まだ足りない、もっと進んだ
> 中身にしようと。改正には賛成だ」
>
> とも述べた
この要約はかなり意図的な部分引用の気がする。全文はどこにあるのでしょう?
* (元)憲法学者が、日本国憲法の改憲条項(96条)の存在を無視して「憲法を不磨の大典と称して・・」というはずが無い。おそらく、この趣旨は「現在の政治情勢において改憲に反対する理由は、『憲法が不磨の大典だから』という理由ではない」という趣旨ではないのかな?
* 「憲法を尊重して生かしていく努力の中で、まだ足りない、もっと進んだ中身にしようと。改正には賛成だ」と要約されている部分は、おそらく「憲法を尊重して生かしていく努力の中で、まだ足りない、もっと進んだ中身にしようと(いう改正であれば)改正には賛成だ。(しかし、そうでないなら反対する)」という趣旨ではないのかな?
以下のページは
http://www.videonews.com/marugeki/marugekirecent1.html
「第217回 [2005年5月25日]
「憲法シリーズ第3回 9条は宝の持ち腐れに終わるのか」
ゲスト:土井たか子氏(前社民党党首)」
についての要約のようです。
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http://www.jimbo.tv/videonews/000102.php
土井たか子さんと宮台さんの改憲論争@丸激
丸激がちょぼちょぼやっている憲法シリーズの一環で、先週ゲストに土井たか子さんをお呼びして、改憲の是非を議論しました。
私自身は土井さんとはながくおつきあいいただいているので、ある程度土井さんの生の声を聞く機会がある方だと思いますが、世間一般にとって土井さんといえば、コテコテの護憲派のシンボルのような存在だと思います。中には、土井さんの護憲論には理論も理念もなく、単に「何を言ってもダメ」的な問答無用の護憲論者のように思われている向きも少なくないかもしれません。
その土井さんが、改憲論者を標榜する宮台さんと、時間をたっぷりかけられるインターネット放送で対論するとあっては、どんな展開になるかを楽しみにしない方が無理というものです。正直、司会者の立場を忘れて、今回はじっくり双方の議論を聞かせてもらいましょう、とばかりに、一視聴者のような気持ちで番組の収録を行いました。
そして、その番組ですが、まずはすごく面白かったです。護憲論者と改憲論者の論争というのは大抵の場合、なかなか議論が噛み合わず、最後は感情的な議論になってしまったり、イデオロギーの違いであるとか、見解の違いということで、もうそれ以上は議論しても意味がない、というような内容になることが少なくないので、2人の議論が噛み合わなかったらどうしよう、とか、喧嘩になったらどうしようとか、番組側として一抹の不安がなかったかと言えば嘘になります。しかし、今回はそんな心配はまったく不要でしぃた。最後の最後まで希に見る楽しい憲法論争でした。憲法論争が「面白い」なんてこと、なかなか無いことだと思いません?
本来であれば私などの勝手な理解を皆さんにお伝えするよりも、皆さんに番組を見て頂いて、両者の生の声を聞いていただくのが一番だと思いますが、ここにはビデオニュースの会員以外の方も来られると思うので、両社の双方の主張は総論的にかいつまんで言うと、まあだいたいこんな感じでした。
まず宮台さんが、
現行の憲法は明らかに蹂躙されていて、つまり、イージス艦のインド洋派遣だの自衛隊のイラク派遣だのガイドライン法制だのいった、明らかに現在の条文を踏み越えた行為が大手を振って行われているので、既に憲法の役割を果たせていない。
↓
このままでは、憲法を踏みにじる行為がまかり通る状況が続き、特に防衛については、まったく歯止めがないに等しい状態に陥っている。
↓
これではアメリカから求められれば、それが憲法に触れようが何だろうが、何でもやるしかない。
↓
アメリカの言いなりにならないようにするためには、アメリカの要求を拒絶する上での後ろ盾となる実効性のある憲法を取り戻す必要がある。それが吉田茂らが憲法を戦略的に利用してきた伝統でもある。
↓
よって、まず憲法が空洞化している状態を解消すべく、現状に即した憲法、つまり軍隊の保有や集団的自衛権の行使を認める憲法に改正した上で、あらたな歯止めとして、国連などマルチラテラル(多国間)の枠組みの歯止めを導入する。もっとも国連などの状況は常に変化しうるので、憲法に国連云々と書き込むのではなく、改憲と同時に安全保障基本法を定め、その中で具体的にどのマルチラテラル機関の決定を日本の防衛力行使の歯止めとするかを定める。
かなり端折ってはいますが、まあだいたい大枠ではこんな感じだと思います。(宮台さんの憲法論をもっと知りたい方は、1)会員になって過去のバックナンバーを含む丸激を見る、2)宮台さんのブログに行く、3)宮台さんの本、特に奥平泰弘先生との『憲法対論―転換期を生きぬく力』平凡社新書を読む、ことをお薦めします。)
これに対して土井さんの立場は、もちろん護憲は護憲なのですが、まず、最終目的のところで、アメリカの言いなりになっている現状を変えなくてはならないという出口の部分では、宮台さんとほぼ一致していたように思います。
ただ、土井さんは
現行の憲法が守れない国には、憲法を現状に即したものに変えたところで、それならば守れると考える根拠はない。
↓
アメリカ一辺倒の外交から脱却するためには、憲法を変える前に、やることがたくさんある。まずはアジアをより重視(宮台さんもこれは同じ)した外交政策に転換し(宮台さんもこれは同じ)、アメリカへの依存度を弱めていくべき。
↓
そうした上で、アメリカに追随する形ではなく、マルチな外交力によって、軍事力を持たずとも安全保障を担保できるようになることが理想。それを目指すべき。
これも、大変な要約ですが、それほど大きくは間違っていないと思います。
番組では、ここまで議論するのに1時間半以上を要し(だから要約と言ったでしょう)たために、話を聞けば聞くほど目から鱗が落ちるような新しい発見があると同時に、実は話を聞けば聞くほど新しい鱗が生えてくるように新たな疑問が頭をもたげてきたりもしました。
私の疑問点は、また別の機会に明らかにしていきたいと思いますが、今回の議論は掛け値なしで一見の価値はあると思います。まずはできるだけ多くの方に土井たか子ー宮台真司の改憲論争を聞いていただきたいと思います。
June 03, 2005
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