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(回答先: 衆院選投票日で各党声明(共同通信) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 9 月 11 日 02:41:50)
【混沌05総選挙】改革の「主演」は誰
まさかの衆院解散から三十二日。真夏を駆け抜けた選挙戦は十日、最後の日を迎えた。すっかり秋の気配が漂うようになった夜の空に、全国各地で候補者たちの「最後のお願い」が吸い込まれていった。「郵政」「改革」「やさしい政治」…。さまざまなキーワードが連呼された今回の選挙戦。十一日の投開票の後に来るのは、圧勝与党による郵政国会「第二幕」か、政局緊迫か。自民造反組と対立候補が入り乱れた注目区の「最後の一日」を追った。(敬称略)
◇
【東京10区】
■全国一幸せ/しがらみやめて/理性に期待
午後七時十五分、池袋駅西口の選挙事務所を背にするように、新党日本の小林興起(61)が街宣車に立った。車から下ろされた垂れ幕には、解散後に目まぐるしく変化した状況を表すかのように、「自由民主党公認」と書かれた部分に何重にも白いテープが張り付けられている。
「皆さんのおかげで、全国一幸せな選挙を戦わせていただきました」。小林のかすれた声に、支持者から、「こうき」コールが沸き起こった。
遅れること約三十分。党代表の長野県知事、田中康夫(49)が登場した。「人の心が分かる社会にするため、小林興起をお願いします」と述べ、小林とガッチリ握手した。
午後八時、マイクなどの電源が落とされ実質的な選挙戦は終了。小林は「これだけ応援してもらったらいい結果が出るはず」と手応えを口にした。実弟で政策秘書の壮貴(57)はこう言った。
「(選挙戦に)入るまでは大変だったけど、心に決めたからには、ね。あとは神のみぞ知る、だよ」
一方、小林を“追撃”するため東京10区にやってきた自民、小池百合子(53)。この日のスケジュールをめぐっては、陣営では未明まで侃々諤々(かんかんがくがく)だったという。結局、日中は街頭演説はせず、街宣車で広範囲に名前を連呼することに決まった。
午前八時に事務所を出発すると、練馬、豊島両区の商店街や駅前を走り回り、名を連呼した。
夜は池袋駅東口の公明党の街頭演説に駆けつけた後、最後に「しがらみをやめて、10区から日本を変えさせて」と訴え、遊説を締めくくった。
「手応えは十分すぎるほど」と自民豊島支部長の田沢智治(72)は言う。小林と小池のどちらを応援するかで支部は揺れたが、「外来のものを取り入れ、大きな関心を呼んだ。明治維新と同じだ」と今はきっぱり。既に心は「当選後」に向いている。「泥臭い地縁でなく、国民のためになる国会議員を育てる支部にしないと」
自民分裂の「漁夫の利」を得たい民主の鮫島宗明(61)は選挙区内をくまなく移動し、午後五時前からは、池袋駅東口で声を張り上げた。
「うっかり小泉さんを応援すると、郵政以外、全部白紙委任ということになってしまいます」
そこに代表の岡田克也(52)が駆けつけた。「小泉劇場に惑わされてはいけない!」。岡田を追いかけてきたのか、上空には二機のヘリコプター。「あっち行け。演説が聞こえねーよ!」。支援者からヤジが飛んだ。
午後八時前、鮫島は最後の街頭演説となる地下鉄有楽町線の千川駅前で声を振り絞った。「あとはみなさんの理性と知性に期待したい。いい戦いができました」
共産の山本敏江(56)は午前十時、委員長の志位和夫(51)と西武池袋線練馬駅前へ。演説後に選挙戦の感想を求められ「面白かった。反応があると、うれしい」と述べた。
◇
【広島6区】
■「くし刺し」ならない/“自分流”やりきれた/総理大臣になりたい
広島6区でも各陣営は街宣活動や個人演説会で最後まで支持を求めた。
国民新党の亀井静香(68)は尾道市などの沿岸部を中心に街宣。走行する街宣車の窓から身を乗り出し、「申し訳ありませんが今日は時間がない。全力で戦います」と、かれた声で訴えた。
最後の演説会場に選んだのは県東部の府中市のホール。約三千人の支持者の「亀井コール」に迎えられ、涙をぬぐいながら壇上にのぼり、「このケンカは売られたケンカ。負けるわけにはいきません。郵便局をなくすことだけが改革ですか。不便になるだけじゃないですか。マスコミは私が刺客からくし刺しになるところを見たいらしいが、そうはなりませんよ」と声を張り上げた。
北部地区選対本部長代行、林正勝美(78)は「仮に自民党の看板がついていたら十五万票取れる戦いをしてきたつもりだ」と選挙戦を振り返った。
民主の佐藤公治(46)は、地元でもある尾道市を遊説。市街地の住宅街などを回った佐藤は「知り合いの方にも『佐藤公治』と書くように伝えてください」。締めくくりは、「いつもここを選んでいる」(陣営)という同市内の向島にある農協駐車場。約七百人の支持者を前に、「今は横一線。最後の後押しをしていただけるのは、地元のみなさんしかおりません」と涙声で訴えた。
佐藤の秘書、壇上和義(57)は「亀井さんに一万七千票差まで詰め寄った前回以上の運動量だった。メディア型選挙に惑わされず、有権者に直接訴える自分たちのスタイルを貫けた。良い結果が出ると信じている」。
無所属の堀江貴文(32)はJR三原駅前で街頭演説。広島カープをイメージして赤地に白く「改革実行 俺が日本の未来を変える」と印刷したTシャツを初めて着た堀江は「僕の情熱をこのシャツに込めた」。
最後の演説場所の尾道市の尾道公会堂には約千五百人が集まった。公示後二度目の応援となる郵政民営化担当相の竹中平蔵(54)も駆け付け、「ここにいる一人ひとりが十人に電話して支持を訴えてほしい」。続いて堀江は「こんなにたくさん拍手を受けたことはない。三十二年間生きてきて最高に幸せ。もし選んでもらえるのなら総理大臣になりたい」と話した。
統括責任者の園田崇(32)は「短期間だったが、有効に時間を使えた。堀江も多くの人や地域と交流ができ、主張を理解してもらえた。勝つためには八万五千票の前後二千票差の争いになるのでは。まぁ、楽しみにしていてください」。
無所属の伊藤洋二(27)は尾道市内などで街頭演説し、選挙制度の改革の必要性などを訴えた。選挙戦を終えて「精いっぱいやった。若い人が政治家を目指すきっかけになれば」と話した。
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【岐阜1区】
■夫婦で目抜き通り行進/ここは、もう故郷です
岐阜1区に無所属で出馬した元郵政相の野田聖子(45)と、自民党公認のエコノミスト、佐藤ゆかり(44)は、岐阜市内最大の繁華街・柳ケ瀬周辺でともに最後の訴えを繰り広げた。行進する野田の横を佐藤の選挙カーが追い越すなど二人が「ニアミス」する場面も見られた。
「夫婦そろって最後のお願いに参りました」
野田は午後六時半、JR岐阜駅前で選挙カーを降り、繁華街の目抜き通りを約一・五キロにわたり徒歩で行進した。随行した夫の参院議員、鶴保庸介(38)は「手弁当だが、いい選挙戦ができた」。
野田は「厳しい選挙戦で生まれ変わりました。いま一度、国政に送っていただきたい」。行進の最後には感極まってか、涙をこぼした。
一方、佐藤は、公示日と同じベージュのスーツ姿で市内を回った。
「郵政民営化は改革の突破口です」と強調。「岐阜市はもう故郷になった。岐阜のことは佐藤に任せてください」と声を張り上げた。
午後七時半、約五百人の聴衆を前に最後のお願い。女性から「ゆかりちゃーん」という声が届くと、手を振って応えた。選対本部長の参院議員、松田岩夫(68)も「佐藤は古い自民党をぶっ壊してくれます。自民党岐阜県連は既得権益にまみれた古い自民党だ」と声をからし、改革推進派であることをアピールした。
民主の柴橋正直(26)は「郵政民営化だけではなく、これからの社会をどうするか考えて」と呼びかけた。
共産の小川理(52)は「自民党、民主党どちらを選んでも大増税は変わらない」と訴えた。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/11na1001.htm
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