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(回答先: <八代元郵政相>自民「比例」見送り 意味する「自公」協力の破たん 【毎日新聞】 yahoo 投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 29 日 02:20:57)
衆院選 揺れる自公協力 八代英太氏の比例擁立検討 悩む自民執行部
【読売新聞】 http://www.yomiuri.co.jp/index.htm
2005. 08. 28
衆院選 揺れる自公協力 八代英太氏の比例擁立検討 悩む自民執行部
東京朝刊 三面
◆選挙支援に弾み→←有権者から反発
公明党との選挙協力優先か、郵政反対票組は非公認の「原則」堅持か――。郵政民営化関連法案に反対した自民党の八代英太・元郵政相を比例選単独候補とするかどうかで、自民党執行部が頭を悩ませている。八代氏の地元の東京12区は、公明党が太田昭宏幹事長代行を擁立した自公選挙協力の最重点区。八代氏を比例選候補とし、八代氏支持者が太田氏支援に回れば、全国の選挙協力に弾みがつく。だが、「反対票組は公認しない」との小泉首相の大原則を破れば有権者の反発を招くという懸念も自民党内に広がっている。
●「ポスト神崎」
八代氏は27日、自らの比例選単独候補案について「党執行部が真剣に自分のことを考え、実績を評価してくれているとすればありがたい」と談話を発表した。
八代氏が執行部の説得に応じ、東京12区での不出馬を決めたのは18日。八代氏はその後も、支持者回りを続けているが、党内では「八代氏の事実上の政界引退だ」との受け止めが大勢だった。
それから9日間。自民党執行部が八代氏の比例選擁立を検討しているのは、同区の自公選挙協力が進展していないことへの危機感からだ。
「ポスト神崎代表」の最有力候補である太田氏が出馬する同区は、公明党支持者が多く、同党の基礎票は約5万票弱とされる。党幹部は「投票率アップを見込めば、当選に10万票以上が必要」と見ており、その差の数万票を自民党の選挙協力分として期待する。
●動かぬ区議ら
しかし、選挙協力の要となる八代氏の後援会や自民党地方議員らの動きは鈍い。太田氏は25日、自民党の北区区議らと会い、「八代先生に不出馬を英断してもらった。衆院選ではよろしくお願いします」と支援要請したが、区議側から前向きな発言はなかったという。区議らの間で「八代氏が引退に追い込まれるのなら、太田氏支援の意欲がわかない」との意見が根強い。
太田氏は比例選との重複立候補はしない方向だけに、東京12区で敗北すれば議席を失い、公明党には計り知れない打撃となる。公明党幹部は自民党に「太田氏を十分に支援しないなら、自公選挙協力は崩壊する」と伝えた。同区を除く都内の24選挙区で公明党票に期待する自民党東京都連は「八代氏が積極的に太田氏を応援する態勢を整えてほしい」と、八代氏の特例扱いを党本部に求めている。
党執行部内では、比例東京ブロックで猪口邦子・前駐ジュネーブ軍縮会議代表部大使を1位、八代氏を2位とする案も検討されている。さらに、「八代氏の専門分野は福祉だ」(与謝野政調会長)として、八代氏を「福祉の専門家枠」とする案も浮上している。
●抗議電話100本超
八代氏の比例選での処遇を求める公明党と、その支持団体の創価学会内では「太田氏勝利が最優先だ。自民党の事情なんか関係ない」との空気が強い。
しかし、自民党執行部が「反対票組は非公認」との原則を破るには高いハードルがある。
その一つは、党執行部が「八代氏が法案への反対を撤回し、賛成を明言することが擁立の前提だ」としている点だ。特定郵便局と関係が深い八代氏は法案反対の急先鋒(きゅうせんぽう)だっただけに、「政治家として節を曲げることはしないのではないか」との見方が強い。
さらに、「八代氏公認」に対する世論の反発を懸念する声も強まっている。首相は、反対票組に「刺客」をぶつけ、郵政民営化の是非を問うという明確な姿勢を貫き、自民党支持率アップにつなげた。首相に近い党幹部は「八代氏の特別扱いで有権者がそっぽを向けば、自民党優位で進んでいる選挙戦の潮目は変わる」と危惧(きぐ)する。
実際、八代氏の比例選擁立案が報道された27日、党本部には「法案反対の前議員を公認するのなら、郵政民営化を理由に衆院を解散する必要はなかった」といった抗議電話が100本以上も寄せられたという。
◆公明配慮の例外相次ぐ
1999年の自公連立政権発足以降に本格化した自公選挙協力。衆院選として3回目の今回は、前回よりも拡大する傾向にある。
選挙協力の柱は、小選挙区で互いの公認候補を支援することだ。自民党は公明党の小選挙区候補9人全員を推薦した。公明党も27日現在、自民党の小選挙区候補214人を推薦し、前回の198人を早くも上回った。
利点が大きいのは自民党候補だ。公明党が2003年の衆院比例選と昨年の参院比例選で全国で集めたのは八百数十万票。衆院1選挙区当たり平均3万票近く。公明党推薦の有無は、自民党候補の当落を左右する可能性がある。
一方で、自民党が、公明党候補と競合する自民党候補を比例選に回すため、例外扱いを余儀なくされるケースが相次いでいる。
公明党の田端正広(大阪3区)、白保台一(沖縄1区)の両候補を推薦するため、自民党は同党の柳本卓治、仲村正治の両前議員をそれぞれ比例近畿と比例九州の単独候補とした。柳本氏は3回連続の比例、仲村氏は73歳で、いずれも比例選単独候補にはできないという自民党の内規に抵触していたが、「選挙協力を優先する」と党執行部が押し切った。
◆足腰弱る自民党
自公連立発足後、最初の大型選挙となった2000年衆院選。自民党は37議席も減らしたが、党内では「公明党の選挙協力がなければ、もっと負けていた」と公明党に感謝する発言が相次いだ。
自民党の故梶山静六・元官房長官はかつて、「公明党との連立は『禁断の実』だ。自民党の足腰はじわじわ弱る」と予言した。実際、自民党は従来の支持団体が力を失う中、公明党頼みの姿勢を強めている。今回、自民党が反対票組の公認に踏み切れば、それは自らの「自信のなさ」の裏返しにほかならない。(政治部 日高徹生)
〈比例選単独候補〉
小選挙区比例代表並立制で行われる衆院選で、比例選だけに出馬する候補者。比例選名簿の上位に登載されれば、当選がほぼ確実視されることも多く、著名人など「目玉候補」を各ブロック上位の単独候補として擁立するケースがある。
図=地図(東京12区)、2003年衆院選の結果
図=自公選挙協力の構図
写真=八代英太氏(左)と太田昭宏氏
http://www.yomiuri.co.jp/index.htm
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