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<八代元郵政相>自民「比例」見送り 無所属出馬を検討
自民党は28日、郵政民営化法案の衆院採決で反対票を投じた八代英太元郵政相を比例東京ブロックの候補としない方針を固めた。党執行部内には、八代氏が公明党との選挙協力に配慮し小選挙区からの出馬を見送ったことから、他の反対前職とは区別すべきだとの意見もあったが、小泉純一郎首相が非公認とすることを決断した。これを受け、八代氏は同日、改めて東京12区から無所属で出馬する検討に入り、支持者らに伝えた。
八代氏は28日夜、「明日、何らかの決意表明をしなくてはいけない」と記者団に語り、29日に正式に態度表明する考えを示した。
八代氏は当初、同区からの無所属出馬を目指していた。しかし、同じ選挙区からは公明党の太田昭宏幹事長代行が立候補する予定で、自民党東京都連幹部らが出馬断念を説得し、八代氏も受け入れた。比例名簿への登載は、これへの見返りとして検討されたが、最終的に「郵政民営化の是非を問う選挙の大義が崩れる」(自民党幹部)と見送りを決めた。武部勤幹事長は28日夜、千葉県船橋市で演説し「造反議員を公認するようなことは絶対しない」と言明した。
ただ、八代氏が改めて小選挙区出馬の検討に入ったことで、公明党が最重点区と位置づける東京12区での「自公」協力が崩壊し、全国に波及する可能性がある。
自民党は公明党から計214人が、公明党は自民党から9人が推薦を受けている。
◇意味する「自公」協力の破たん
自民党が28日、郵政民営化法案に反対した八代英太元郵政相を比例代表(東京ブロック)の公認候補としない方針を固めたのは、例外を作れば「改革イメージ」が揺らぎ、選挙戦に多大な影響を与えると判断したからだ。だが、これに反発した八代氏が東京12区から無所属で出馬した場合、同区が全国で唯一、「造反前職」と公明党が対決する構図となる。そうなれば、他選挙区でも自公の選挙協力に悪影響が出ることは間違いない。
公明党の神崎武法代表は28日夜、八代氏の東京12区出馬検討について「ご自分で判断することだ。公明党としては堂々と戦うだけだ」と語った。同区から出馬する太田昭宏幹事長代行は比例代表との重複立候補はせず、あくまで選挙区での勝利を目指す構えだ。
東京12区は公明党にとって、次期代表とも目される太田氏を擁立する最重点区。八代氏が比例、太田氏が選挙区というすみ分けによる選挙協力が成立した前回でさえ、太田氏と次点候補は3600票差だった。両氏の協力関係が崩れれば太田氏にとっては極めて厳しい事態となる。
こうした事情から、自民党内で八代氏が所属する東京都連や旧橋本派が中心となって、同氏に選挙区から出馬しないよう働きかける一方、比例での公認を執行部に働きかけてきた。22日には、同派幹部が八代氏の後援会幹部に「今は結果を言えないが、八代さんを犬死にさせない」と比例公認の可能性を示唆。27日になると執行部の一人が「比例は防災、福祉、外交の3本柱でやる」と、八代氏を福祉分野の第一人者として位置づけ、名簿に登載することをにおわせるようになった。
東京12区で自公協力が破たんすれば、他の選挙区で公明党の全面協力は得られなくなる。自民党執行部が八代氏公認に傾いたのは、そうした危機感があったからだ。
だが、小泉首相はここでも筋を曲げなかった。八代氏だけ特別扱いすれば「二重基準」「改革姿勢は偽物」との批判を免れず、一気に風向きが変わりかねないからだ。「比例公認を検討」との情報が流れた26日ごろから、党の地方組織から抗議が殺到したことも「八代氏を公認すれば党内がガタガタになる」(首相周辺)との判断につながった。
28日夜、八代氏の公認実現に向け奔走した保坂三蔵・都連会長代行は都内の八代事務所に出向き、公認が無理になったことを伝え「党のため一歩引いてほしい」と要請した。しかし、八代氏は「一矢報いるしかない」と出馬の決意を口にし、居合わせた地元区議も「今なら勝てる」と同調したという。
「選挙区で出るなら勝手に出ればいい。除名するだけだ」。首相周辺は八代氏の決意をそう切り捨てたが、公明党幹部は「自民党はどうなっているのか分からない」と不快感をあらわにした。
(毎日新聞) - 8月29日1時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050829-00000000-mai-pol
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