【自民党の資金財産を奪い、占領した小泉独裁】　旧橋本派の凋落　　「党団結へ議論する機能すら失った」　【産経新聞】愚民党

【自民党の資金財産を奪い、占領した小泉独裁】　旧橋本派の凋落　　「党団結へ議論する機能すら失った」　【産経新聞】
http://www.asyura2.com/0505/senkyo12/msg/317.html
投稿者愚民党日時 2005 年 8 月 24 日 07:05:43: ogcGl0q1DMbpk

(回答先: 【政党助成金と献金でウハウハ詐欺】　経団連、自民党向けが前年比四億円増の二十二億二千万円と全体の９７・３％　【産経新聞】投稿者愚民党日時 2005 年 8 月 24 日 06:56:23)

【変わる政治構造　激闘の現場から】旧橋本派の凋落　反対派１６人切り離し
「党団結へ議論する機能すら失った」

　自民党執行部が郵政民営化反対派の選挙区に次々と対抗馬を擁立する中、各派閥は沈黙を守った。というより、声すらあげられなかった。ことに綿貫民輔、保利耕輔、藤井孝男ら衆院で十六人が反対票を投じた旧橋本派の凋落（ちょうらく）ぶりは著しい。

　「郵政民営化法案に賛成の人だけ集まれというのは大政翼賛会の組織だ。この選挙で自民党は政党でなくなった」

　十八日夜。奈良県大和郡山市の居酒屋で、元法務副大臣、滝実は不安な表情を浮かべる支持者十人とひざを交えた。街頭で日焼けした顔の汗をハンカチでぬぐう滝が何度も口にしたのが、自民党との“決別宣言”。「新党に行くにしても一票でも多くとらなければならない」。そう頭を下げた滝は三日後、新党日本の旗揚げに参加した。

　郵政民営化法案に反対票を投じた滝の奈良２区に、執行部は元経済産業副大臣の高市早苗をぶつけた。滝は前回、選挙区で民主党候補に敗れ、比例で復活した。ただでさえ厳しいところへ兵糧攻めが滝の背中を押した。

　非公認候補への応援を禁じた党執行部方針を受け、滝が所属した旧橋本派が「反対派には派閥から選挙資金の援助をしない」と決めたのだ。東京生まれで盤石の選挙地盤を持たない滝にとって派閥からの援助途絶も痛手だった。

　滝は「派閥は党が一致団結するためにどうすべきかも議論してきたはずだ。旧橋本派はその機能すら失った。もう戻ることはあり得ない」と語る。十六人の「切り離し」は、派閥解体をさらに加速させた。

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　「長い間、私を支えていただき、ありがとうございました」

　元首相、橋本龍太郎は二十日、マスコミをシャットアウトして地元・岡山で支持者らに引退のあいさつをした。昨年七月、日本歯科医師連盟からのヤミ献金事件の責任をとって橋本が派閥会長を辞任してから一年以上。会長は不在のままだ。それ以前から旧橋本派は、二年前の自民党総裁選への対応をめぐって、青木幹雄と野中広務が対立、事実上の分裂状態に陥っていた。

　「派閥がこのままではいけない。来年は小渕恵三、竹下登両元首相の七回忌だ。それまでに立て直さないとだめだ」

　参院採決前の七月二十日夜、青木は東京・銀座の料亭で久しぶりに盟友・綿貫と酒を酌み交わした。青木は派内融和のため綿貫の会長就任を暗に求めたが、綿貫は「自分は川島派、椎名派から田中派にきた人間だから…」とかぶりを振った。

　青木は、国民新党が発足した十七日、「綿貫さんは仲間を助けたかったのだろう。一番の被害者だ」と周囲に漏らした。党を飛び出した綿貫に派内は「もう派閥には戻れないのでは」（ベテラン議員）と冷めている。衆院選が終わった後も「会長不在」は続く。

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　二十日、長崎県諫早市のホテル。旧橋本派出身の総務会長、久間章生の国会議員在職二十五年を祝うパーティーには、約千八百人が集まり、衆院選に向けた「決起集会」となった。あいさつに立った県知事で衆院議員の経験がある金子原二郎がこう力説した。

　「衆院に小選挙区制が導入され、政策本位の政党政治に変わると思っていたが、今までは従来の発想でやってきた。ようやく首相や党三役の改革断行で変化を国民が認識せざるを得なくなった」

　同じ選挙区で複数の自民党候補が当選できた中選挙区制時代は、派閥の力関係が当選を左右した。特に旧橋本派の前身である田中派は「総合病院」と称されるほど建設業界をはじめ産業界と太いパイプを築き、潤沢な資金力で他派閥を圧倒。「ポスト・カネ・情報」を握って、時の政権に大きな影響力を行使した。

　しかし、平成八年の衆院選から小選挙区比例代表並立制に移行すると、公認権を持つ党執行部の権限が強まり、派閥の機能は急速に低下した。さらに、緊縮財政で公共事業費は激減。「利益誘導型」の政治家への有権者の期待は薄まった。こうした時流に構造改革路線を掲げる小泉純一郎が乗り、旧橋本派は「抵抗勢力」のレッテルを張られ、追い込まれていった。

　二十二日夜、青木、久間ら旧橋本派幹部は都内で会食した。「衆院選では森派だけが数を増やすのでしょうね」。各派が弱体化する中、小泉を支える森派が勢いづくことに不快感を示す額賀福志郎に、久間はこう応じた。「森派も総裁派閥でなくなれば衰退の一途をたどるだろう。うちも総裁派閥になるよう頑張ればいい」。青木は大きくうなずいた。（敬称略）

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　▽奈良２区（４人）

高市　早苗　４４　元経産副大臣　自【森】元

中村　哲治　３４　党県会長　　　民　前

中野　明美　５７　党県委員　　　共　新

滝　　　実　６６　元法務副大臣　諸　前

　▽長崎２区（３人）

久間　章生　６４　党総務会長　　自【橋】前

　　　　　　　　　　　　　　　　推【公】

大久保潔重　３９　県議　　　　　民　新

渕瀬　栄子　４９　元町議　　　　共　新

http://www.sankei.co.jp/news/morning/24pol002.htm