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(回答先: 「『弱者切り捨て』の小泉政治」「造反議員 今こそ自民と決別の時」「民主が温かい政治実行」−小沢一郎 投稿者 kaname 日時 2005 年 8 月 18 日 04:16:09)
自民党のマニフェストと民主党のマニフェストを読み比べてみた.特に財政再建の
部分に注目してみよう.国民の何%がこの文面から2党の政策の違いを見つける
ことができるだろう.一見するとどちらも何らかの方法である金額の支出を削減す
ると言っているだけのように聞こえる.要は「緊縮財政」である.これでは不況が長
引くだけだ,と一般の国民は思うだろう.小沢は以下のようにアッピールした.
> 民主党が小泉自民党と決定的に違うのは、国民に対して温かく思いやりがある改革を
> 行っていくこと。改革によって弱者を切り捨てるのではなく、自ら創意・工夫をこら
> し、努力するものにチャンスを与えると同時に社会全体で助け合い支え合っていく政
> 治を行うことだ。政権交代を成し遂げて、それを実行していきたい。
これを読むと民主党が行おうとしていることと,小泉自民党の政策の差がはっきり
と見えてくる.つまり,同じ支出削減でも手法がまったく違うことが初めて理解される.
小泉自民党の場合,削減の対象となるのは人件費,つまり首切りである.首切りに
よっては問題が解決するどころか,むしろ国民経済を救いようのない血の海と化す
ものであることを我々国民はすでに知っている.
民主党の政策の重点は私が理解する限りでは,過去の不正・不要・不急・非効率・
無駄な支出を削減しようとするところにある.人件費の削減は解雇ではなく,上級者
つまり,ランクの高い高給取りの俸給を削減するところから始めるものと解釈しよう.
もし,このように説明されればおそらく小学6年生でも理解できるだろう.我々が求
めているのは「富の分配」ではない,「社会的な公正」の確立である.たとえば,マニ
フェストで「何兆円の支出を削減する」ではなく,「何兆円の不正支出を削減する」と
言ってもらえれば何をやろうとしているかがくっきりと浮かび上がる.もちろん,政府
が責任を持って実行し,会計検査院の監査をパスした財貨の移転を「不正行為」な
いし「泥棒行為」と断じることは立場上難しいというのは分かる.過激な言葉を使う
必要はないが,ポイントが見えるということは重要である.
> 小泉政治を批判する以上、われわれ民主党はきちんとした中身を持ち、簡潔な言葉で
> 有権者に訴えなければならない。総選挙は短期決戦。詳細なマニフェストもいいが、
> 「国民の幸せのため、政権を獲ったらこれをやる」という政策や方針を明確に訴えな
> ければならない。
小泉は2つの意味において独裁者である.ひとつは国会に対し,もう一つは政党内
においてである.しかしながら,このような独裁者が出現することは1994年の選挙
制度改革で小選挙区比例代表並立制と政党助成金制度が導入された時点で既に
予定されていたことである.政党助成金制度は健全な民主主義を育成するという趣
旨で導入されたものであるが,余りにも見え透いた嘘っぱちである.党内で助成金分
配の実権を握ったものが議員の生殺与奪の権威を持つようになるくらいのことは中
学生にも理解できたのではないか?この意味で現在苦境に置かれた人々の立場は
自業自得というしかない(この制度に賛成したのであるから).
国民新党に期するものは大きいが,まだ形も内容も定かではない現時点での性急
な評価はむしろ有害である.しかし,押えておくべきポイントが一つだけある.それ
は「統一教会」との関係である.これを清算できなければ,口でどのようにクリーンな
ことを唱えてもその活動が反国民的性格を帯びざるを得ないことは火を見るよりも明
らかである.もちろんこれは国民新党だけではなく,すべての政党・議員について問
われなければならない.本選挙の帰趨が意味するものは真に歴史的なものになるに
違いない.だが,この選挙戦はもっとも直接には「統一教会」系集団の謀略との対決
である.これは不可視の闘いであり,メディアに載ることもない.この意味で阿修羅は
現時点においてその任務をほとんど単独で背負っていると言っても過言ではない.
【ぷち妹よ,とても静かな夜です.みんな眠っています】は私の住まいする埼北の一
小都市における(もしかしたら早まった)勝利宣言と読んで頂いてよろしい.
http://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/537.html
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