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(回答先: 社説:視点・解散・総選挙 反主流許さぬ怖さ (毎日新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 8 月 18 日 07:55:25)
国民新党:与野党を超えた「反小泉連合」
毎日新聞 8月17日 最終更新時間 8月18日 2時30分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050818k0000m010126000c.html
自民党の綿貫民輔元衆院議長、亀井静香元政調会長らが17日、同党を割っての新党結成に踏み切った。大半の反対派前職が個人後援会を頼りにした無所属出馬に傾き、新党構想は立ち消えになるかと思われたが、小泉純一郎首相の執ような「反対派つぶし」に追い立てられた末の駆け込み結党となった。一方で、民主党の参院議員も加わったことで、単なる「選挙互助会」ではなく、与野党を超えた「反小泉連合」という性格もはらんでいる。【古賀攻、三岡昭博、宮田哲】
◇亀井氏、死中に活路の戦略
「一法案について自分の信じることを堂々とやった者を自民党からはじき出すようなことは断じて受け入れられない」
午後4時半過ぎからの結党会見で、半世紀近くを自民党で過ごしてきた綿貫氏は小泉純一郎首相への不満をぶちまけた。
新党名が最終的に決まったのは、この日の昼食時。新党国民、民声党、新党日本など複数の案からメンバーが選んだ。ただし、党名を印刷するような時間的余裕もなく、綿貫氏は会見の場で自ら名前を色紙に書いて報道陣に紹介した。党綱領もなく、「反小泉」だけが浮き立つ会見だった。
綿貫氏は決して新党を望んでいたわけではなかった。政党要件の最低ラインである5人(衆院は3人)しか集まらず、いかにもインパクトに乏しいためだ。この日、綿貫氏は旧知の青木幹雄自民党参院議員会長に電話を入れ、「大変なことになった。振り返ればグチも出るけど、私は線香花火でいい」と心境を吐露した。
新党の実質的な中心は、無役の亀井氏だ。政党に所属すれば、比例代表にも重複立候補でき、反対派の烙印を押されて切り捨てられようとしている前職にも、復活当選のチャンスができる。
「おれも無所属が良かった。でも(無所属での当選が困難視されている)亀井久興(元国土長官)を殺すわけにはいかない。これは仁義だよ」。亀井氏は、新党幹事長に就任した亀井久興氏の名前を出しながら周辺にこう漏らした。
亀井氏は新党結成を前に、政界を引退した野中広務元官房長官にも電話を入れ、「近畿比例ブロックで出てほしい」と要請している。野中氏は「小泉首相の独裁的な手法は国家を破壊する」と憂慮しながらも、「引退の身だ」として固辞した。さらに長野県の田中康夫知事にも支援を依頼している。郵政民営化反対派のシンボルとして小泉首相の標的になる中、最後は新党にまい進するしかなかったようだ。
一方で亀井氏はなお反転攻勢の機会をうかがっているようだ。衆院選の結果、自民、公明両党が過半数を得られず、民主党も単独過半数を確保できなければ、新党がキャスティングボートを握る可能性があるためだ。その場合は、新党が無所属当選者の受け皿になり、自らも再浮上できる−−。派閥を捨てた亀井氏の死中に活路を見いだそうとする戦略だ。
◇ちらつく小沢氏の影
国民新党は、自民党の公認から漏れた反対派前職の「駆け込み寺」的性格を基本としながらも、民主党の小沢一郎副代表に近い参院議員が参加したことで、小沢氏の影がちらつく形となった。小沢氏自身が新党に合流する可能性は乏しいが、衆院選で自民、公明両党が過半数を割った場合、新党を媒介に政界再編を仕掛けようという小沢氏の思惑がうかがえる。
民主党の一部も加わる新党構想は、小泉純一郎首相の「刺客」作戦が鮮明になってから、小沢氏と亀井静香元自民党政調会長との間でひそかに話し合われてきた。両氏は、小沢氏が旧新進党の党首だった97年にも「保・保連合」による政界再編を画策した間柄だ。小沢氏周辺は「小沢氏は民主党の力の限界を感じ、選挙後をにらんで反小泉の受け皿を用意したいと考えている」と語る。
田村氏のほか、渡辺秀央氏や大江康弘氏ら小沢氏直系の民主党参院議員も新党合流を検討しているとみられ、展開次第では「ミニ政界再編」ムードが生まれる可能性もある。民主党幹部は「選挙後に反対派が自民党に戻ったりしないように小沢さんは割って入った」と理解を示した。ただし、小沢戦略が実を結ぶには、自公を過半数割れに追い込むほどに民主党の議席を伸ばす必要があり、小沢氏は「半身」のまま民主党の選挙対策に打ち込まざるを得ないジレンマを抱えている。
◇得票の分散に懸念…自民党
国民新党の結成について自民党の武部勤幹事長は17日夕、記者団に「今度は義理人情ではなく、政策を競う選挙だから、はっきりしていい。自民党の県連支部もこれではっきりしたのではないか」と冷ややかに語った。ただ、森派幹部は「比例中国ブロックの自民党の票が減るのは確実だ。影響は少なくない」と懸念を示した。
一方、公明党の神崎武法代表は記者会見で「選挙互助会的な新党では国民の理解、共感は得られないだろう」と突き放すとともに「私どもとは直接関係がない」と述べ、比例票の見返りが望めない新党との選挙協力は困難との認識を示した。
民主党の岡田克也代表は、奈良市内で記者会見し、比例選出の田村秀昭参院議員が新党に参加することについて「比例代表で当選したのだから、議員辞職すべきだ。そうでない場合は厳しい処分をせざるを得ない。単なる受理ではすませない」と述べ、田村氏の離党届を受理せず、除籍処分とする考えを示唆した。新党結成については「自民党の権力闘争の結果」との見方を示した。
同党内では小沢一郎副代表が田村氏を「先遣隊」として新党に送り込んだのでは、という見方がくすぶっている。枝野幸男前政調会長は「迷惑な話だ。連立はありえないことを訴えないといけない」と述べた。
田村氏は01年参院選の比例代表で旧自由党として当選。比例選出議員が当選時の競合政党に移籍することは認められないが、新党や無所属に移ることは制限されない。
◇民主党は連携否定
民主党の岡田克也代表は17日、奈良市内で記者会見し、比例選出の田村秀昭参院議員が国民新党に参加することについて「比例代表で当選したのだから、議員辞職すべきだ。そうでない場合は厳しい処分をせざるを得ない。単なる受理ではすませない」と述べ、離党届を受理せず、除籍処分とする考えを示唆した。新党結成については「自民党の権力闘争の結果」と突き放し、「民主党は単独政権を作ると申し上げている」と述べ、新党との連携を否定した。川端達夫幹事長は「離党として他政党に加わるとすれば、国民の期待を裏切る行為」と非難するコメントを発表した。
同党内では小沢一郎副代表が田村氏を「先遣部隊」として新党に送り込んだのでは、という見方がくすぶっている。枝野幸男前政調会長は「迷惑な話だ。連立はありえないことを訴えないといけない」と述べた。
毎日新聞 2005年8月17日 23時57分 (最終更新時間 8月18日 2時30分)
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