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(回答先: 亀井氏公認を申請 広島県連、対決色鮮明に 岐阜は独自で“公認” 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 12 日 16:10:55)
選挙序盤戦、首相攻勢
肝心の自公協力不安
造反前議員の元に次々と「刺客」を送り込むなど、衆院選準備を着々と進める小泉・自民党。「分裂選挙」による惨敗が予測された解散前後とはがらりと変わり、反対派やライバル・民主党をしのいで序盤戦の話題を独占している。だが、好事魔多し。にわか仕立ての選挙準備は、近年の自民党選挙を支えてきた自公協力にきしみを生んでいる。小泉純一郎首相自ら設定した勝敗ライン「自公で過半数」の達成は、自公関係を修復できるかどうかがカギを握っている。 （政治部・岩田仲弘、後藤孝好）
■調整不足
「時間が全然足りない。候補者調整の余地なんてなかった」
ある公明党関係者は自民党との選挙協力について、こう打ち明ける。「きしみ」は、従来型の選挙を志向する公明党と、お家騒動を引きずりながら選挙戦に突入した自民党の間で起こるべくして起きている。
例えば沖縄１区。公明党はいち早く、前職の白保台一氏の公認を決定。これに対し、自民党県連は、比例九州ブロックの前職、仲村正治氏の公認を目指していた。
本来なら双方が納得するまで調整するはずだったが、突然の解散。自民党は出馬準備が進んでいる白保氏を推薦し、自前候補擁立を見送る意向だ。
仲村氏は七十三歳。比例代表候補に対する党の定年制規定により、比例で救済することは難しい。「１％の可能性にもかけたい」と公認に期待をつなぐ仲村氏陣営だが、正式に見送りが決まった場合、すんなり支持者が白保氏支援に回るかは疑問だ。
■はしご外し
自民党の造反前議員と公明党候補が対決する例もある。東京１２区で、公明党は前職の太田昭宏幹事長代行を公認し、自民党も推薦する。ところが、同選挙区からは、反対派の前職・八代英太元郵政相が出馬する可能性が高い。自民党都連は十一日、八代氏を支援しないことを申し合わせたが、地元が素直に応じる保証はない。
都連会長代行の保坂三蔵参院議員も「地元は党本部の決定に準じた行動をしてもらいたい」と訴える一方で、「先輩（八代氏）に（出馬を）やめろとはなかなか言えない」と戸惑いは隠せない。
公明党が候補擁立を決めていたのに急きょ撤回し、自民党がはしごを外された例も。東京２１区は、公明党前職の高木陽介氏が出馬することで両党が合意していたが、公明党は準備不足を理由に解散直後に断念。愛知４区も公明党候補への協力で調整が進んでいたものの、結果的に公明党が辞退し、にわかに自民党が擁立作業を余儀なくされている。
■おきて破り
比例票をめぐっても自公関係は、微妙だ。
自民党は郵政民営化の是非を問う選挙に持ち込もうとしていることもあり、従来以上に比例票獲得に力を入れている。二〇〇三年の衆院選では、公明党が小選挙区で自民党候補を支援し、その見返りとして自民党支持層が比例票を公明党に入れる「バーター協力」が非公式に行われた地域があったが、今回は簡単にはいきそうにない。
そうした事態を受け、公明党と自民党反対派の関係に注目が集まる部分もある。反対派は一部が新党を模索しているが、無所属出馬を決断している前職が多い。これらの支持者の比例票の多くは自民党以外に流れるとみられ、ここで、公明党とバーターが成立する可能性が出てくる。
実際、公明党側によると、「『比例は公明党』と訴えるので、何とかならないか」と、党幹部の感触を探る反対派前職も現れているという。民営化反対派と賛成派が手を結ぶという矛盾が生まれ、自公の信頼関係に決定的な亀裂を残しかねない禁じ手。しかし、選挙戦がし烈になってくると“おきて破り”が出てきてもおかしくない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050812/mng_____kakushin000.shtml
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