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(回答先: 造反組も地元では「同志」、擁護論広がる (読売新聞) infoseekニュース 投稿者 愚民党 日時 2005 年 8 月 09 日 16:33:12)
自民切り裂く独断解散
賛成派にも不信感 公明との共闘陰り
「自爆テロ選挙だ」「いやいや、自爆そのものだ」−。郵政民営化関連法案が否決された八日、冗談とも本音ともつかないせりふが、自民党内で飛び交った。おそらく、だれも望んでいなかった分裂状態での衆院解散・総選挙。最悪に近い状態の中で、短期決戦に突入した自民党。「9・11」決戦までに、隊列を整えることができるだろうか。そして、小泉純一郎首相から決別宣言を突きつけられた「造反」組は、今後どうなるのだろうか。 (政治部・金井辰樹)
「衆院を解散する。郵政民営化に反対の人とは決別する覚悟だ。三百全選挙区に候補を立てる」
民営化法案否決の余韻がまだ残る国会内。自民党役員会に姿を見せた首相の発言は、単純明快。短い言葉の中から、「民営化に賛成か反対か」の選挙に打って出る決意がはっきり伝わってきた。
だが、この発言は、言い換えれば「自民党分裂宣言」でもある。
自民党の衆院勢力は、解散前で二百四十九。仮に、衆院で造反した五十一人全員が公認されないとすると、それだけで「現有」は二百人を割り込む。これで、自公の与党勢力が次期衆院選で、過半数の二百四十一議席以上に回復するのは難しい。
しかも、今の自民党は「造反」組と決別した後も、挙党態勢を取り戻せる状態にはない。民営化法案への反対を「倒閣運動」と呼び、純化路線を突き進む首相や、解散をちらつかせて法案への賛成を迫った執行部の手法に対する不安と不満は、民営化賛成派の中でもくすぶっている。
片山虎之助参院幹事長は同日の記者会見で、「小泉政権四年四カ月に対する批判、不信含めていろいろある」と語った。法案成立に向けてギリギリまで奔走した片山氏の発言は、党内の空気を言い表している。
公明党との間にも、すき間風が吹く。
法案否決を受けて開かれた自公党首会談で、公明党の神崎武法代表は「衆院解散には反対だ」と明言した。
公明党は今回の法案の扱いについても、賛成を貫き、自民党にとっては実に物分かりのいいパートナーだった。
だが、首相は、公明党がこの時期の選挙に反対しているのを承知のうえで解散に打って出た。公明党側には「恩をあだで返された」ような思いがある。
神崎氏は党首会談後、「自民党のことだけで決めるのは好ましくない」と不快感をあらわにした。同党は自民党との選挙協力も、限定的にとどめる方針だ。
分裂。そして、与党共闘の陰り。自民党の選挙戦は厳しい。
首相の盟友・山崎拓前副総裁は「民営化賛成論者はすべて当選。反対論者はすべて落選する」と断言する。だが、こうした意見は、自民党内でも少数派。山崎氏自身の選挙すら、当落の見えない選挙戦が待ちかまえていると、ささやかれている。
残る方も苦しいが、首相から「抵抗勢力」と決めつけられた反対派も苦しい。
自らの進退をかけて反対票を投じる姿は、一部マスコミで英雄のように報じられた。しかし、選挙では、「小泉自民党」からは「改革つぶし」と批判され、民主党とも激しい戦いを強いられる。追い風の選挙ではない。
投票行動では結束を示した反対派だが、衆院選に臨むシナリオはまちまちだ。八日午後、反対派は都内のホテルで会合を開いたが、新党を設立しようという意見と、それぞれが無所属で戦おうという意見に割れた。
都市部は「新党効果」が見込める。しかも、今の制度は政党本位の選挙を前提としており、政党公認で出た方が有利だ。
これに対し、「自民党ブランド」が強い農村部では「自民党県連推薦・無所属」で戦った方が有利だという判断もある。
会合後、藤井孝男元運輸相は「それぞれ地域事情が違う」と述べ、最終的には個々が無所属で戦わざるを得ないとの見通しを示した。
彼らが「バラバラ感」を露呈すると、「小泉自民党」と民主党とのはざまに埋没しかねない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050809/mng_____kakushin001.shtml
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