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(回答先: NHKへの政治介入はもはや明らかでは!? 『月刊現代』に掲載された「証言記録」(山岡俊介取材メモ) 投稿者 ニッテラン 日時 2005 年 8 月 05 日 09:26:40)
情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/08/post_30e9.html
2005.08.05
『月刊現代』の「NHK番組改変」記事に対する自民党の対応に、弁護士有志等が緊急声明。本日、記者発表も
本紙もすでに述べているように、 http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/08/post_b6c5.html 自民党の朝日新聞による取材への「自粛」は、良識ある者の間で由々しき問題ととらえられている。
昨日、以下のような「緊急声明」が、弁護士有志等によって、小泉純一郎自民党総裁等宛に出されていたことが判明したので、以下、転載しておく。
なお、同有志はこの「緊急声明」に対する賛同を呼びかけている。
基本的に本日午後3時まで。詳細は、担当日隅(ひずみ)弁護士まで(рO3−3341−3133)。
一方、記者発表は本日午後4時〜午4時30分ごろまで、弁護士会館(霞が関駅B1出口)にて行う予定とのこと(1階受付で「緊急声明」会場を尋ねてもらえればわかるようにしているとのこと)。
●「緊 急 声 明 文」
自民党総裁 小泉純一郎 殿
自民党幹事長 武部勤 殿
2005年8月5日
新聞各紙の報道によれば、自民党は、今月1日、NHKの番組改変に関する朝日新聞社の取材記録とされる資料が月刊現代9月号に掲載されたことを問題として、事実関係が明らかになるまで同党役員が朝日新聞社の取材(記者会見を除く)を拒否する旨を表明するとともに、同社に対し、同党国会議員が個別取材を拒否する旨の通知書を送付した。
自民党の上記対応は、民主主義の根幹である報道・表現の自由及び市民の知る権利に対する乱暴な挑戦であり、看過できない重大な問題である。そこで、言論・表現の自由及び知る権利の危機を憂慮するジャーナリスト・学者・弁護士有志は、自民党総裁小泉純一郎氏及び同党幹事長武部勤氏に対する緊急声明を発表する。
今回問題となった資料は、2000年12月8日から12日にわたって東京で開催された「女性国際戦犯法廷」(以下「国際法廷」という)をNHKが外部の制作会社の協力の下に取材・制作し、20001年1月30日に放送された番組について、政治家の圧力による改変があったとされる問題に関して、朝日新聞社が圧力を受けたとされる松尾武NHK放送総局長(当時)及び圧力をかけたとされる中川昭一・安倍晋三両衆院議員を取材した際に録音された媒体を再現したものだとされる。これまで、朝日新聞社は、録音した媒体の存在を明らかにしていなかった。
新聞各紙の報道によると、自民党は、取材拒否の理由について、1)朝日新聞記者が被取材者をだまし、隠れて無断で録音し続けている可能性があり、そうだとすれば、報道機関としての存在資格も大きく揺るぎかねない大問題である、2)朝日新聞社自身が流出に深く関与している可能性があるが謝罪をする意思がない、などの点を挙げている。
しかし、そもそも、報道機関が公人の社会的に非難される可能性のある行為をについて取材する場合、その公人もしくは行為に関係ある者に質問する際に、承諾を得ずに会話を録音することは、発話者を秘匿しなければその後の取材・報道が困難となる場合(いわゆる「取材源の秘匿」となる場合)を除いて、当然、許される行為である。なぜなら、その公人の行為は主権者たる国民が知るべき情報である一方、取材後に、取材した相手が言を翻して、報道内容を批判したりするおそれがあり、そのような場合には、報道機関としては主権者である国民から負託された知る権利にこたえて真実に迫る使命を果たすことが困難となるからである。
また、朝日新聞自身が保有する情報が外部に流出したこと自体は、情報管理の問題として、朝日新聞自身によって検証されるべき問題である。しかし、公人が取材を受けた内容が、当初予期した以外の方法で公表されたとしても、公表方法に国会議員が寄せる期待は国民の知る権利に勝るものとはいえない。本件の場合には、テープ録音があるのであれば、その反訳を朝日新聞自身が公表すべきであったともいいうるのであり、月刊誌に掲載されたことを被取材者が非難できる立場にはない。
「国家の意思は統治される市民の意思によって決定される」とすることが民主主義の基本原則である。すなわち、国会議員や政党は、その意見を国民に常に提示してその信を問うことにその存在根拠があるのである。
そして、今日のような情報化社会の中では取材力・報道力をもつ報道機関を介しての情報提供が非常に有益である。国会議員、政党自身が報道機関のその役割を排除するような姿勢を取ることは民主主義の原則を軽視するものであり、国民の権利を侵害するものである。さらに、本件の自民党の対応には、批判的な言論を封じようという意図があるという見方さえできる。
よって、私たちは、自民党に対し、朝日新聞社に対する取材拒否を撤回することを要請する。
【賛同者名】(50音順)
海渡雄一(弁護士)
くまがいマキ(劇作家)
篠田博之(月刊「創」編集長)
杉浦ひとみ(弁護士)
鈴木敦士(弁護士)
田島泰彦(上智大学教授)
中川重徳(弁護士)
中北宏八(呉大学社会情報学部教授)
日隅一雄(弁護士)
丸山重威(関東学院大学法学部教授)
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