★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK10 > 406.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 【政権半壊】(上)派閥システム機能せず 噴き出た思想的対立 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 7 月 07 日 05:22:36)
郵政法案、舞台は参院へ ドン正念場、見えぬ戦略
青木参院議員会長「説得するしかない」 否決なら求心力低下も
郵政民営化関連法案は週明けから参院で審議入りする方向だが、衆院での大量造反で勢いづく自民党内の反対派は「参院で否決」と気勢を上げる。成立への道筋が混沌(こんとん)とする中、小泉純一郎首相や党執行部が期待するのが、「参院のドン」と呼ばれる青木幹雄参院議員会長の手腕だ。しかし、法案の成否次第で青木氏の求心力に影響が出る懸念もあり、難しいかじ取りを迫られそうだ。
「最悪の形で参院に回ってきた。いずれ衆院と同じ勝負をしないといけないな…」
自民党内から五十一人もの造反者を出した衆院採決から一夜明けた六日、青木氏は硬い表情で周囲にこう漏らした。
五日の衆院本会議で郵政法案が五票差で可決された後、首相は国会内に青木氏を訪ねた。首相は「引き続きよろしく」と協力を要請したが、青木氏は「衆院の反対派から(参院側に)強い働き掛けがあるかもしれない。そうなると大変厳しいことになる」と険しい表情を崩さなかった。
青木氏は四月末の法案国会提出の際、首相と反対派の間に立ち、政府・与党合意の取りまとめに向け積極的に動いた。その後の修正協議などはもっぱら片山虎之助参院幹事長に任せ、本人は意識的に沈黙を続けてきたが、情勢は緊迫の度を増している。
参院では自民党から十八人が反対に回れば法案は否決に追い込まれる。民営化反対派が衆院本会議後に開いた「慰労会」には、参院から十六人が顔を見せたからだ。
与野党が拮抗する参院では、衆院以上に切り崩し工作の行方が重要となるが、参院には解散がなく、衆院のような解散カードでの締め付けはきかない。しかも、比例代表議員の多くは、公明党の支援を得ずに選挙で勝ち上がるなど「何のしがらみもないフリーな立場」(参院幹部)のため、公明党の選挙協力をちらつかせた揺さぶりもききそうにない。
そんな中、青木氏らが強引に反対派の切り崩しを行えば、反対派が反発を強めるのは必至。青木氏自身、周囲に「一人ひとり丁寧に説得するしかない」と漏らすが、法案成立に向けた明確な戦略は見えてこない。
そもそも青木氏は、首相との密接な関係を背景に、首相と党側のパイプ役として存在感を見せてきた。首相と党側の双方が青木氏の政治力に依存し、それが青木氏の求心力につながっていた面もある。
それだけに青木氏が法案成立に主導的な役割を果たせれば、首相への発言力は決定的になり、「ポスト小泉に向けた党内調整でも強い影響力を保てる」(自民党中堅)との見方は多い。だが、否決されれば、批判が青木氏に集中し、青木氏の求心力が一気に衰える可能性も否定できない。青木氏はまさに正念場を迎えている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/07pol001.htm
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK10掲示板