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(回答先: 反対派の大半が旧橋本、亀井派 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 7 月 06 日 05:29:18)
郵政法案衆院通過 直前まで票読めず 「処分」に反対派結束/欠席少数が誤算
解散横目に説得、逃げ切る
わずか五票の差で衆院を通過した郵政民営化法案。投票結果が発表されると、議場はどよめきとため息につつまれた。宮沢喜一内閣不信任案をめぐる平成五年の「自民党分裂」の再現を思わせた造反劇は僅差(きんさ)で小泉純一郎首相が逃げ切った。だが、法案成立には参院の難関が立ちはだかっている。永田町が揺れた「7・5決戦」を検証した。(敬称略)
五日早朝、衆院郵政民営化特別委員会の与党筆頭理事の山崎拓は、公邸で就寝中の首相、小泉純一郎に電話をかけた。
前夜、山崎はほとんど眠れなかった。足元の山崎派では、側近の自見庄三郎が反対の決意を固めていた。造反のうねりに危機感を抱いた山崎は、否決の場合、小泉が決意する衆院解散・総選挙について、どういう戦略を描いているか前もって確かめる必要があると感じていた。解散は党分裂を意味し、ただちに反対派の選挙区に対立候補を擁立する準備を始めなければならないからだ。
だが山崎から電話を受けた小泉は、落ち着いていた。
「解散だ、解散。否決なら解散だと官邸が言っているぞ」
五日午前、山崎側近議員は国会内で叫ぶようにまくしたてた。うわさは瞬く間に広がり、永田町には解散風が一気に吹いた。
◇
「公明党が解散に反対している以上、首相は総辞職するはずだ」
亀井派の古屋圭司は同派や旧橋本派の議員に造反に同調するよう訴えて回った。直前まで古屋は賛否を明らかにしていなかった。だが、人権擁護法案に反対する古屋は、郵政法案が可決されれば、人権擁護法案も同じ手法で成立するとの危惧(きぐ)を感じていた。古屋は幹事長代理の安倍晋三と近い。安倍は五日朝、最後の説得を試みたが、逆に古屋は造反への決意を固めた。
「これからは自由に行動させていただきたい」
五日朝、堀内派会長の堀内光雄は突如、派閥会長の辞表を事務総長の古賀誠らに提出した。「古くからの友人」である郵政事業懇話会会長の綿貫民輔と行動をともにするためだ。古賀も一時は与党人権問題懇話会長を辞任する意向を表明、反対派を勢いづけた。
このころ、郵政事業懇話会は「考えに考えた末、法案に反対する」とする緊急アピールを発表したが、反対派はこの段階で、反対票が相当数にのぼると確信。前日まで亀井派の造反は欠席・棄権が中心で反対は数人、旧橋本派も「反対は最大十一人」(幹部)とみられていたが、最終的に亀井派は十二人、旧橋本派は十六人が反対した。
重い処分をちらつかせた執行部の戦術は、「どうせ処分されるなら、棄権より反対で旗幟(きし)鮮明にすべきだ」(中堅)と反対派の結束を促す結果となった。
◇
「賛否は数票差、三−八票の間。それでも可決しますから、前に進みます」
衆院本会議直前、国会内で国対委員長の中川秀直は小泉に最終情勢を報告した。中川は連日、反対派の名前の横に「〇」「×」「△」と印をつけ、票読みを繰り返したが、刻々と票差は縮まっていた。
「かなり厳しい状況だ。あなたの票の影響が大きい。とにかく頼む」
五日午前七時半。山崎は、山崎派に退会届を出していた遠藤武彦に電話をかけた。遠藤は法案にも反対派にも疑問を感じ、欠席するつもりで、地元・山形にいた。しかし、山崎の頼みに、遠藤は「わかりました」と応じ、山形新幹線に飛び乗った。本会議に駆け込み、賛成票を投じた。
綿貫は本会議後、「欠席が二十人ぐらいはいくと思ったが、予想以上に少なかったのが誤算だった」と語ったが、表情は満足げだった。亀井派会長、亀井静香は「第二ラウンドはノックアウトする」と宣言、戦いの場は参院に移った。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/06pol001.htm
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