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(回答先: 横浜事件、裁判所の責任追及…弁護側はずさん審理指摘 [読売新聞]【敗戦直後にばたばたと判決】 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 19 日 00:51:38)
【北海道綴方教育連盟事件】
故三浦綾子さんの小説「銃口」がモデルとした北海道綴方教育連盟事件(1940−41年)は、進歩的な作文教育の推進が「目的遂行罪」に当たるとして、連盟の教師らが逮捕された事件である。
昭和特高弾圧史1(明石博隆・松浦総三編 太平出版)所載の特高月報には、こう記述されている。
[「北海道綴方教育連盟」を中心とする所謂「生活主義教育」運動関係者の第二次検挙](昭和16年1月分)
北海道当局に於ては先に山形県に於て検挙せる村山俊太邸一派の所謂生活主義教育運動関係者坂本亀松外二名を客年十一月二十日検挙し、(十一月分月報参照)鋭意取調べたる結果、旭川師範学校教諭熊田満佐吾は昭和九年以来学生に対し担任科目の授業並に私的面接等の機会に於て共産主義思想の啓蒙浸潤に努めつつあること判明すると共に、一面「北海道綴方教育連盟」の中心人物は殆んど共産主義者にして、之等関係者の実践しつつある所謂生活主義綴方教育はマルクス主義教育理論の巧妙なる擬装なること明瞭となりたるを以て、本月十日以降関係者五十二名を検挙し目下厳重取調中なり。
[北海道に於けるプロレタリア絵画運動の検挙](昭和16年9月分)
北海遵に於けるプロレタリア絵画運動の検挙北海道庁にありては、先に検挙せる北海道綴方教育連盟事件関係者旭川師範学校図画教諭熊田満佐吾の取調により同教諭及旭川中学校図画教諭上野成之を中心とするプロレタリア絵画運動を摘発するに至り、本月二十日右上野教諭外二十三名(訓導師範生徒其他)の一斉検挙を為し引続き厳重取調中なるが、熊田教諭にありては昭和七年八月旭川師範に就職するや、爾来同校美術部部長たるの地位を利用し同校生徒に対しプロレタリア絵画の啓蒙並研究会を開催し、各学年毎にグループを結成せしめて之を指導し、卒業後に於ても道内各配置国民学校訓導としてプロレタリア教育運動に努めしむべく連絡指導するの外、同志旭川中学校図画教諭上野成之と共に「ロンド」「北風画会」等の組織に、加入せしめ、以て共の組織の強化拡大を図りつつありたる等、巧みに合法を擬装し活動しつつありたるものなり。
同様の学校関係者への弾圧は、1940-41年だけでも、山形県、宮城県、新潟県、福島県などで行われている。
「治安維持法・目的遂行罪」の現代版=「共謀罪」の完全廃案のために、いかなる修正も共謀罪の危険性を減じないことを強く訴えなければならない。友人と語らったことをも犯罪にする「共謀罪」を葬り去ろう。
[資料]
【自由ネコ通信】
いかなる修正も共謀罪の危険性を減らしません。廃案を!
http://blogs.yahoo.co.jp/felis_silvestris_catus/13728074.html