★阿修羅♪ > 日本の事件17 > 616.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 『横浜事件』再審始まる 弁護側は無罪主張(東京新聞) 投稿者 gataro 日時 2005 年 10 月 17 日 23:10:00)
第2次大戦中に雑誌編集者らが治安維持法違反で摘発された言論弾圧事件「横浜事件」の再審初公判は17日、午前中に続き午後も横浜地裁(松尾昭一裁判長)で弁護団が意見陳述を行い、ずさんな証拠調べのもとで原判決が下されたとして裁判所の責任を判決で明らかにするよう求めた。
午後1時半から再開された公判で弁護団は、横浜事件関連の判決33件中、26件が、終戦直後の1945年8月後半からの1か月間に言い渡されていると指摘。当時の裁判所や検察庁が、連合国軍の進駐前に事件処理を急いだ結果だとした。
そのうえで、原判決当時、元被告らの代理人を務めた弁護士の証言を引用。公判準備が間に合わないと主張する弁護士に、裁判長が「そう言わないで、いいじゃないか」と公判開始を急がせ、1回だけの公判で、判決を下した様子を明らかにした。
弁護団は「実質的な調べを行わずに慌てて有罪判決を言い渡したり、再審の請求過程でも裁判記録の復元に努力しなかったりした裁判所の責任についても明白にした判決を求める」とし、3時間余にわたる意見陳述を締めくくった。
閉廷後、神奈川県庁で行った会見には、元被告の遺族4人と弁護士10人が出席。元被告・小林英三郎さんの長男佳一郎さん(64)は「父の名が読み上げられるたびに、元気だった姿が脳裏をよぎった。早く墓前にいい結果を報告したい」と公判への思いを語った。元被告・平館利雄さんの長女道子さん(71)は「父はもちろん、無念のうちに亡くなったたくさんの関係者にも弁論を聞いてほしかった。民主主義国家の法曹として、『信じられるのだ』ということを示してほしい」と、地裁への要望を述べた。
(2005年10月17日23時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051017i116.htm