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(回答先: 予備ブレーキ2度使用 JR脱線 故障時のみ操作許可 (神戸新聞 ) 投稿者 外野 日時 2005 年 8 月 24 日 21:49:32)
読売新聞2005.08.17
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050817p102.htm
JR脱線、予備ブレーキ2回作動の記録
◆伊丹駅と現場カーブで
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、事故を起こした快速電車に、緊急用の予備ブレーキを2回作動した記録が残されていたことが17日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでわかった。作動地点とされるのは、約70メートルオーバーランした伊丹駅と、現場カーブ内で非常ブレーキが作動した約1秒後。死亡した運転士が非常ブレーキをかけた形跡がないことから、マンション衝突寸前に、常用ブレーキからいきなり予備ブレーキを使用した可能性が浮上している。
事故調によると、快速電車のブレーキは3種類あり、新たに作動記録が見つかったのは、通常使われる常用、非常両ブレーキとは別系統の「直通予備ブレーキ」。運転室の左上部にあるスイッチで操作する仕組みで、一般的には常用、非常両ブレーキが故障した際などに限って使用される。
事故調が快速電車の1、4、5、7両目から回収したモニター制御装置を分析した結果、その作動記録が見つかった。
記録では、快速電車は事故直前の停車駅・伊丹駅に到着した際、常用ブレーキで減速していたが、停止位置を越え、車掌が車掌室で非常ブレーキをかけた。その直後に、予備ブレーキが使用されていた。
現場カーブでは、カーブ入り口から30メートル前後先で常用ブレーキがかかったものの、車体が大きく線路外側に傾き、衝突したマンションの手前57メートルの線路脇にある電柱と接触。直後に非常ブレーキが作動し、さらにその1秒後に予備ブレーキがかけられていた。この非常ブレーキは車両が脱線し、連結が外れたため自動的に作動した可能性が指摘されている。
一方、予備ブレーキは、運転室のスイッチを操作しない限り作動しないため、運転士本人がかけた可能性が高いとみられる。非常ブレーキそのものに故障などは見つかっておらず、鉄道関係者は「予備ブレーキはあくまで緊急用。非常ブレーキを使わずに使用することは通常、考えられない」としている。
快速電車は制限時速を40キロ以上上回る速度でノーブレーキのまま現場カーブに進入したことも、これまでの調べでわかっており、事故調は、こうした異常な運転に至った経緯や背景をさらに詳しく調べている。
(2005年08月17日 読売新聞)