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(回答先: 非常ブレーキ操作の記録なし JR宝塚線脱線で事故調 [朝日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 8 月 05 日 02:47:12)
2005年08月05日00時39分
なぜ、制限速度を50キロ近く上回るスピードでカーブに突っ込んだのか。JR宝塚線(福知山線)脱線事故で、国土交通省航空・事故調査委員会が公開したデータからは、脱線に至るまでの異常な走行状態が浮かび上がった。
事故調が明らかにした速度記録に、JRの現役運転士らは首をひねる。
最大の疑問は、時速110キロを超える速度でカーブに進入した後、いったん手動ブレーキをかけたにもかかわらず、なぜ非常ブレーキまでかけなかったかだ。
JR西日本によると、事故を起こした207系車両の運転台は、左にアクセル、右にブレーキがある。8段階ある通常のブレーキはレバーを押しあげていくと制動力が強まり、最も奥まで押し込むと、非常ブレーキがかかる仕組みだ。通常、運転士が危険を感じた場合には、全車両一斉に強い制動力がかかる非常ブレーキを使うのが基本だ。
公開された分析結果によると、すでに緩和曲線に入り約30メートル過ぎた時点で、ブレーキが操作されている。ところが、通常のブレーキにとどまり、非常ブレーキが作動したのは脱線後だ。
ある運転士は「ブレーキ開始の遅れは、意識を失っていたとか、ぼんやりしていたなどと説明がつく。しかし、気づいてブレーキをかけているのに、非常位置まで押し込んでいないことが理解できない」。
速度から計算すると、通常のブレーキをかけている時間は3秒間を超える。別の運転士は「ブレーキは慌てれば慌てるほど、一気に押し込むもの。車体に強い遠心力がかかるころに気づいたのであれば、よほど慌てていただろうに、なぜ通常のブレーキで止めているのか」と話す。
http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200508040452.html